手帳代わりに日々の予定を書き留めておけるオンラインカレンダーサービスは、仕事はもちろんプライベートでも、なくてはならないという人は多いはず。サービスとして有名なのはGoogleカレンダーやOutlookカレンダーが有名だが、これらは業務で使うことも多いため、プライベートでも気兼ねなく使える別のサービスを探している人もいるのではないだろうか。
今回はこうした、個人のスケジュール管理に使えるオンラインカレンダーサービスのうち、UIが日本語表示に対応しており、かつ基本機能は無料で利用できること、またPC(ウェブブラウザ)に加えてスマホからの利用にも対応することを条件に、3つのサービスを紹介する。
Googleカレンダーのさらに先を行く? 「Notionカレンダー」
「Notionカレンダー」は、情報整理ツール「Notion」が提供するオンラインカレンダーサービス。
Notionのアカウントがあればそのまま利用できる。Googleカレンダーとの同期を設定しておくことで、記入したイベントはほぼ時差なく双方向に反映されることから、仕事ではGoogleカレンダー、プライベートではこのNotionカレンダーといった併用には最適。
主要な機能はひととおり揃っており、さらにキーボードショートカットにも注力することで、Googleカレンダーのクローンと言っていい操作性を実現している。今回紹介する他のサービスがスマホアプリの機能にやや難がある中、iOSとAndroidで同じデザインを採用し、共通の操作性を実現するなど全体的に洗練されており、イチオシのサービスだ。
Googleカレンダーからの完全移行に「Proton Calendar」
「Proton Calendar」は、暗号化メールサービス「ProtonMail」をはじめとするProtonの運営するスイス発のカレンダーサービス。Googleカレンダーのデータをインポートして使う仕様ゆえ、用途はGoogleカレンダーからの完全な移行か、独立しての運用に限定される。
主要な機能はひととおり揃っており、UIの日本語化のレベルも高いが、全体的に動作が遅く、画面を開いたりビューを切り替える場合にワンテンポ待たされるのがやや気になるところ。またスマホアプリについては高機能なiOSに比べてAndroidの使い勝手がいまいちで、今後の進化に期待したいところだ。
タスク管理サービスの皮を被ったカレンダーサービス「Any.do」
「Any.do」は、同名のタスク管理サービスが提供するサービス。正確にはカレンダーサービスではなく、タスクを時系列で見るためのカレンダー型のビューなのだが、デザインや操作性はGoogleカレンダーに酷似しており、機能的にも遜色がない。さらに同じ画面でタスク管理もシームレスに使えるのも利点だ。
「Notionカレンダー」と同じくGoogleカレンダーと双方向に同期できるが、反映されるまでにはやや時差がある。また定期タスクなど、一部機能は有料版での提供となる。スマホアプリは現状ではiOSとAndroidで機能差があるなど完成度は決して高くなく、モバイル環境の改善が待たれる。