JR東日本は利用者の着席ニーズに対応し、より一層快適な車内空間を提供するため、中央快速線等グリーン車導入に向けた準備を進めている。2024年度末以降に予定している営業運転に先立ち、中央快速線の一部の駅で9月8日から乗車位置を変更する。
中央快速線・青梅線の東京~大月・青梅間で運転されるE233系は10両編成だが、グリーン車導入後は東京寄りから4・5両目に2階建てグリーン車を連結し、12両編成に。グリーン車導入区間の全駅および車両基地等で、運行に必要な駅改良工事や線路改良・信号改良工事などが行われてきた。
現在、中央快速線・青梅線で運転される10両編成のE233系は、車体前面の窓下に10両編成であることを示すステッカーを貼付している。グリーン車の車両新造と関連する地上工事にともない、中央快速線・青梅線において10両編成の弱冷房車を4号車から9号車に変更したとのこと。
9月8日からの乗車位置変更に関して、対象となる駅のホーム・コンコース等でポスターが掲出され、確認しただけでも中央快速線の中野駅から武蔵小金井駅まで各駅で乗車位置が変更されるようだった。最大で約2両分(約35~40m)移動する駅もあり、利用者は注意が必要かもしれない。
中央快速線中野~武蔵小金井間、乗車位置変更の概要
- 中野駅 6・7・8番線 : 6番線(立川方面)は立川寄りへ約35m(約2両分)移動、7・8番線(東京方面)は東京寄りへ約5m(約1ドア分)移動
- 高円寺駅 3・4番線 : 3番線(立川方面)は立川寄りへ約10m(約2ドア分)移動、4番線(東京方面)は東京寄りへ約15m(約3ドア分)移動
- 阿佐ケ谷駅 3番線 : 3番線(立川方面)は立川寄りへ約40m(約2両分)移動、4番線(東京方面)は変更なし
- 荻窪駅 3・4番線 : 3番線(立川方面)は立川寄りへ約35m(約2両分)移動、4番線(東京方面)は東京寄りへ約5m(約1ドア分)移動
- 西荻窪駅 3・4番線 : 3番線(立川方面)は立川寄りへ約5m(約1ドア分)移動、4番線(東京方面)は東京寄りへ約30m(約1両半分)移動
- 吉祥寺駅 3・4番線 : 3番線(立川方面)は立川寄りへ約40m移動、4番線(東京方面)は東京寄りへ約5m移動
- 三鷹駅 3・4・5・6番線 : 3番線(立川方面)は立川寄りへ約18m移動、4番線(立川方面)は立川寄りへ約8m移動、5・6番線(東京方面)はともに東京寄りへ約34m移動
- 武蔵境駅 1・2番線 : 1番線(東京方面)は東京寄りへ約7m移動、2番線(立川方面)は立川寄りへ約6m移動
- 東小金井駅 1・2・3番線 : 1番線(東京方面)・2番線ともに東京寄りへ約1m移動、3番線(立川方面)は立川寄りへ約32m移動
- 武蔵小金井駅 1・2・3・4番線 : 1番線(立川方面)は立川寄りへ約27m移動、2番線は東京寄りへ約4m移動、3・4番線(東京方面)はともに東京寄りへ約1m移動
中野駅の6・7・8番線は、8月31日からホームの立川寄りを約25m延長しており、乗車位置の変更に合わせてホーム延長部分に列車が停車するようになるという。東小金井駅の1・2番線では、乗車位置の変更とともにエスカレーターの運転方向も変更。東京寄りのエスカレーターはホームから改札へ、立川寄りのエスカレーターは改札からホームへの移動で利用できるようになる。