ABABAは8月30日、就職活動に関する親と子の意識調査の結果を発表した。調査は8月14日〜24日、2023年度卒業または2024年度卒業予定の就職活動経験者と、同条件の子を持つ親それぞれ300人の計600人を対象に行われた。
まず、子世代に対し、親の関与についての希望を尋ねたところ、51.7%が「就活状況について把握しておいてほしいし、サポートしてほしい」と回答したが、親は就活には関わらないでほしいと考えている人も48.3%見られた。
関与してほしい理由としては、「自分一人で決断するのは不安」が58.7%で最も多く、次いで「アドバイ スをもらって背中を押してほしい」が54.2%となっている。
親世代に対し、子どもの就職活動への関与への希望を尋ねてみると、「関与したい」が51.3%、「関与したくない」が48.7%で、就活生の意識とほぼ同じ割合となった。
関与したい理由については、「子どもの考え、意思を知っておきたいから」が63.0%、「子どもがどんな企業 を受けているのか知っておきたいから」が48.1%で上位となっている。
また、「子どもだけで行う就職活動では不安だから」(33.8%)や「ブラック企業に就職してしまうかもし れない不安があるから」(24.0%)という回答も一定数見られた。
続いて、親による就活状況について把握・サポートを希望する子世代と、子どもの就活に関与したい親世代に、それぞれ協力してほしい内容や、どのように関与したいかを尋ねてみた。
すると、子世代では、「企業が行う就活説明会や講座に参加してほしい」(36.8%)、「大学の就職説明会や講座に参加してほしい」(35.5%)、「自身が通う大学の保護者面談や三者面談に参加してほしい」(32.3%)が上位であった。
親世代では、「今の就活の事情を学ぶため、子どもが通う大学の就職説明会や講座に参加したい」(38.3%)、「子どもの就職先を調べるため、企業が行う就活説明会や講座に参加したい」(33.8%)、「子どもが通う大学で保護者面談や三者面談に参加したい」(29.2%)が上位となった。
さらに、就活を援助するために支払える金額を聞いたところ、「10万円以上〜20万円未満」(27.9%)が最も多く、「資金的な援助はない」の回答は14.3%にとどまり、最少であった。
次に、親に就活状況について関与してほしくない子世代に対し、その理由を尋ねてみると、44.1%が「自分の就職先は自分で決めたいから」、24.8%が「親に決めてもらうようで恥ずかしいから」と回答した。
子どもの就活に関与しない派の親世代にも、その理由を聞いてみると、74.7%が「自分のことは自分で決めてほしいから」、32.2%が「子どもに自立してほしいから」と答えた。
転職に対する意識に関する調査では、子世代の56.7%が「できれば一社に長く勤めたい」、43.3%が「キャリアアップのために転職する可能性は考えている」と回答。
親世代では、53.3%が「できれば一社に長く勤めてほしい」、46.7%が「キャリアアップのため転職を視野に入れることは賛成」と答えている。