読売テレビが主催する「関西で活動する芸歴10年以下の若手漫才師」を対象にした賞レース「第14回ytv漫才新人賞」の開催が決定した。

  • ブラックマヨネーズの小杉竜一(左)と吉田敬 =読売テレビ提供

「ROUND1」が9月29日に放送

「第14回ytv漫才新人賞」は、今年度を通して「事前ROUND」を3回にわたって行い、各ROUNDの上位2組、そして「敗者復活枠」として3回のROUND敗者の最高得点者だった1組の合計7組によって、「ytv漫才新人賞決定戦」でタイトルを争う。その最初の戦いである「ROUND1」は、9月29日に放送される。そして、「ytv漫才プロジェクト」として、「ROUND1」に先駆け、『漫才Lovers』が9月8日(16:00〜)に放送されることも決定した。

今回、番組出演者の中から、「ytv漫才新人賞決定戦」の総合司会でもあるブラックマヨネーズ、過去の優勝者であるダブルヒガシと空前メテオのコメントが到着した。

ブラックマヨネーズ・小杉竜一

前回の優勝が空前メテオで、芸歴が4年目(優勝当時)くらいの子たちが出てきて、本当に新しい世代が出てきて育っているんだなというのを実感しました。今回も、そういう流れがあると思うんですけど、ギリギリのベテランの踏ん張りも楽しみです。瀬戸際の気持ちもわかりますので。今の流れを逆流してほしいですね。

ブラックマヨネーズ・吉田敬

前回はレベルがすごいなというのを感じて、審査員のパンクブーブーの哲夫と「すごくないか? なんであんなすごいねん」という話になってました。僕らの時代は、漫才番組を録画して、好きな漫才師さんのネタを何回も見たりしたんですけど、今はYouTubeでいろんなコンビの代表作品がすぐに何種類も見られるから「レベルが上がってんじゃないですかね」と哲夫に言われて、すごく腑に落ちたのを覚えていますね。

空前メテオ・大門正尚

初めてちゃんと認めてもらえた場所なので、感謝の気持ちが大きいです。歴代の優勝者の方をHPで見ると、改めてすごい大会やなって思います。そこで認めてもらえたのがすごくうれしいです。僕らはもちろん優勝したかったですけど、そんなん気にせず普通に思いっきりやっただけなんで、それが逆に良かったのかな、と。のびのびとやった方が、もしかしたらいいことがあるかもしれません。

空前メテオ・茶屋

優勝するとは思っていなかったんですけど、まったく(大門と)同じです。自分たちが初めて認めてもらえた賞です。無名でも、「うんともすんとも」な人でも審査員さんに対等に見てもらえます。(今回挑戦する方々に向けては)僕も、あんまり気負わずにやれるほうがいいかなと思います。それと、審査員の方々が中堅の芸人さんやから、ほんまに自分の好きなボケをやっている人の方がいいような気がします。心から言いたいボケ、好きなボケをやる方がボケに気持ちが乗るからいいと思います。

ダブルヒガシ・東良介

やっぱり新しさがないと審査員の方々は笑わないですね。使い古されたフリ、ボケ、ツッコミでは笑わない。めちゃ難しいですよ。かといって、変なことをしすぎるのも良くないし。僕がずっと言っているのは、ROUND3で通過するのがいいんですよ。ROUND1に出て、ROUND2も出て、ROUND3まで全部出るとしたら、全部のギャラが入りますので。総取りですよ。それで決勝も出られるわけですから。ROUND1で通過したら、ROUND2と3のギャラが入ってこないんですよ。

ダブルヒガシ・大東翔生

そんなん考えてる奴、おらんて(笑)。僕らは早い時期からずっと出場していて、予選の前の手見せ審査にも10回連続くらい落とされたんちゃうかな? 「何回、出なあかんねん」って思ってましたね。だから、賞レースの位置づけでいうと、しんどかった印象です。最後の最後でギリギリ間に合った感じでした。獲れたときは「やっと終わった……!」としみじみ思いました。でもまぁ、「ytv漫才新人賞」のROUNDは3回、チャンスがあるんで、そのときどきのいいネタをやるだけやと思いますね。

【編集部MEMO】
「ytv漫才新人賞」は、読売テレビが主催する上方漫才のコンクール。歴代優勝者は、モンスターエンジン、銀シャリ、藤崎マーケット、霜降り明星、カベポスターなど。