【鎌倉 グルメレポ】そばcafe.tamazee - 五感を研ぎ澄ま…

秘密にしたい、とっておきの信州蕎麦のお店

画像出典:湘南人

湘南モノレール「湘南深沢駅」から徒歩約10分、鎌倉駅前の繁華街から離れた住宅街エリアに「そばcafe.tamazee」はあります。

「食」を大切にしている友人から勧められたことがきっかけで、昨年から気になっていたお蕎麦屋さん。念願の訪問です!

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玄関をくぐると、すっと外界の喧騒が静まり心地よさに包まれます。

物腰柔らかで爽やかな笑顔で出迎えてくださったのは、北野誠治(きたのせいじ)さんと奥様の珠美(たまみ)さん。信州ご出身のお二人でお店を営まれています。「そばcafe.tamazee」は、お二人の名前をとって命名されたそうです。

履き物を脱ぐとまず、囲炉裏がお出迎えしてくれました。築80年以上という古民家ならではの風情を楽しむことができ、冬には火を焚きお客さんの心までも暖かくしてくれます。

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お部屋に入ると、ほんのり畳の香りが感じられます。畳に触れる機会が減ってしまった方も多いはずの昨今、日本家屋の良さを再認識できるはず。この気持ちの良い空間では、ヨガや音楽など様々なイベントも開催されているようです。

また、一部屋ごとに違った表情を見せてくれる天井にも注目してみてくださいね。

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席につくと、ご夫婦が大切にしている植物たちを愛でることができます。

座るお席によって部屋の表情が変るので、ぜひお気に入りを見つけてみてください。

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こちらは、店内の一角にある大きな切株の飾り棚。重厚感がありダイナミック!木の持つエネルギーが、びんびん伝わってきます。

店内のテーブルや椅子に長野県の地域材(栗、サクラ、エンジュなど)が使われており、いつまでも座っていたくなる座り心地。

こんなにも心が穏やかでいられるのは、長野の大自然の中で育った木材たちの呼吸を感じられるからだと感じました。

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壁ギャラリーには、「泡」がテーマの絵画が展示されていました。古波津安則さんという方の作品たちは、神秘的な柔らかさを備えていていました。

彼の作品は今のところ、店内の至る所で鑑賞できます。

「そばcafe.tamazee」のメニュー

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そばcafe.tamazeeは、「手打ちの十割蕎麦」が看板メニュー。中でも信州の"戸隠産そば粉"を使用した蕎麦は、"粗碾き"と"細か碾き(繊細)"の相盛をいただくことができます。

筆者が訪問した時は夏の「新そば」がいただけるタイミングでした!

さらに「身体が喜ぶ食」「身体にいいものだけを」という信念を持つそばcafe.tamazeeでは、特別栽培や無農薬のお野菜を楽しめます。

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ドリンクメニューにも注目。鎌倉では手に入らないレアな信州の地酒を嗜むことができます!

お蕎麦に合うお酒はキリリと辛口のものが多い印象ですが、フルーティーで飲みやすいラインアップも女性に人気のようです。

木の温もりを感じながら、極上の蕎麦ランチ

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食前に冷たい蕎麦茶をいただきました。鼻から抜ける蕎麦の香りが香ばしく、火照った体を冷ましてくれます。

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同行した幼児の娘のために、シェア用のとり皿を用意していただきました。

プラスチック製のお子様用カトラリーが一般的な昨今、天然の色合い・質感・重みの素材に触れさせてもらえる体験に感謝!

そばcafe.tamazeeではぽってりと重みのある"やちむん"(沖縄の焼き物)の器を使っており、その趣ある世界観を楽しむことができます。

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つゆや付け塩、ネギ・ワサビなどの薬味が運ばれて来ました。右側がそばつゆ、左側が天つゆです。

生ワサビは毎朝、安曇野産のものを専用のおろし金ですりおろしているそう。驚いたことに、ワサビが食べられない筆者、こちらのワサビは美味しくいただくことができ感激しました。

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筆者が注文したのは戸隠産そば粉を100%使用した「十割そば相盛と野菜の米粉天ぷら(税込2,400円)」。

天ぷら衣は、小麦粉だけでなく卵も不使用。アレルギー持ちの方でも頂くことができます。蕎麦の実を炒ったものが混ぜてあるのも特長!よりサクサクした食感、蕎麦と野菜両方の風味を楽しむことができるスペシャルな天ぷら。ズッキーニ、ピーマン、しめじなどの野菜は長野県産、もちろん無農薬で生命力の強い子たちです。

カリっジュワっと個性ある野菜の食感や甘み、旨みがすごい。ミネラルたっぷりの美味しいお塩や秘伝のつゆ、蕎麦の実の香ばしさも相まって、一口ひとくちがとっても満足感の高い天ぷらでした!

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いよいよ、お待ちかねのお蕎麦。右側が粗碾き、左側が繊細です。

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そばの風味を存分に味わえる粗碾きそば。

まずはそのまま頂いてみると、モチモチした弾力と鼻を抜けるそばの風味が豊か!噛み応えがあり、こんなにしっかりと主張しているお蕎麦は初めて。そば好きさんはマストで食べて欲しい!

麺の太さも考え抜かれているそうです。

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次に、おすすめされた「モンゴル岩塩(左手)」を振りかけていただきました。

そばcafe.tamazeeでは、お塩2種類(もう1つは海塩)、大根おろし、ワサビ、ネギなど栄養満点の薬味と一緒に嗜みます。

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岩塩をかけていただくと、よりお蕎麦の甘みが増した気がします!噛むほどに旨みや香ばしさもひとしお。

もちろん、おつゆに浸けていただいても美味、娘も気に入ったようで、モグモグと食べていました。

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続いて、細打ちの「繊細そば」をいただきます。まず、色がきれい!うっすら翡翠色、ツルツル・キラキラしていて目にも楽しめます。

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こちらのお蕎麦も、粗碾きとはまた違った美味しさ。10割蕎麦はザラザラとした舌触りのイメージがあったため、本当に10割?!と喉ごしの良さに驚きでした。スルスルと食べ進め、あっという間に完食。美味でございました。

10割蕎麦と一言でいっても、こんなにも個性が異なる"粗碾き"と"繊細"。ぜひ食べ比べていただきたいです。10割蕎麦の概念が変わるはず!

今度は温かいお蕎麦も食べてみたいな。冷たいお蕎麦と太さも変えているそうですよ。

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〆の蕎麦湯。毎朝、お蕎麦と同じそば粉で作っているそうです。筆者的には、最初はそのままでいただき、蕎麦そのものの香りを楽しむのがおすすめ。

因みにお水は、酸性に傾きがちな食生活を送る現代人にとってアルカリイオン水を使用しているようです。茹でやしめ(冷やす)でも使用しているようで、素材の扱いにとても丁寧に向き合われているなぁと感じます。

この空間で食べるからこそ、お二人の蕎麦だからこそ、ただのランチでは無い特別な食経験ができたと思います。木のパワー、蕎麦のパワー、ぜひ五感を研ぎ澄まして感じていただきたい。ピンと来た方、そばcafe.tamazeeへ足を運んでみてくださいね!

店舗情報

【そばcafe.tamazee】

■住所:〒248-0022 神奈川県鎌倉市常盤273-5■電話番号:0467-27-4915■営業時間:11:00~14:00■定休日:月曜日、火曜日※駐車場:お店前に1台分あり(軽自動車はつめて停めれば2台、普通車は斜めに停めて1台。セレナ、VOXYなどミニバンのお客様真はサンドラッグ横のコインパーキングにお願いします。)※営業日など変更になる場合がありますので、ご注意ください。