富山県のほぼ中央に位置する射水市(いみずし)は、海や河川、そして丘陵に囲まれた自然豊かなまち。四季折々の味覚にあふれ、中でも富山湾の代表的な味覚である「ベニズワイガニ」や「シロエビ」などの新鮮な魚介類は全国的にも有名です。
一方で、限りある海の貴重な資源を守る「育てる漁業」として、射水市堀岡地区において「いみずサクラマス」の養殖を行っています。
そんな射水市は、ふるさと納税の寄附金を10つの使途に充てています。今回はその中から「市長が必要と認める事業」の「射水サクラマスブランド化推進」という使い道について紹介!
本稿では、マイナビふるさと納税担当者が注目する寄附金の使い道について紹介していきます。
今回は、「射水サクラマスブランド化推進」という射水市のふるさと納税寄附金の使い道について詳しく調べてみました!
射水市のふるさと納税の使い道「射水サクラマスブランド化推進」について
・対象年度:令和5年度
・対象使途:市長が必要と認める事業
・対象事業:射水サクラマスブランド化推進
・その事業に費やした総費用:490万円
・総費用のうち寄附金活用額:200万円(6次産業化推進費の上記事業含め2事業あわせて)
市長が使途を決定し、必要と認める事業を実施する「市長が必要と認める事業」。
その中の一つ「射水サクラマスブランド化推進」は、ふるさと納税寄附金を活用し、「いみずサクラマス」のブランド化推進を支援し、安心安全でおいしいお魚の提供とともに、射水市のブランド魚を全国にPRしている事業です。
そのために、海上養殖施設整備等の補助や、ブランド化推進会議の開催、観光関連業者や寿司店等への販路拡大、県・市開催イベント等への出店、新規取扱店へのサンプル提供など、PR事業に対し取り組みを支援しているのだそう。
主な事業内容は以下です。
・産地市場の競りにかけ、市場取引を活発化させ魚価の向上を図りました。
・JR西日本と連携し、新幹線駅構内の土産店でいみずサクラマスを使用した鱒寿司を販売しました。
・関東圏の回転寿司チェーン店で使用され、商品PRを実施しました。
「射水サクラマスブランド化推進」の活動実績・効果
養殖技術の向上や海上養殖環境の整備により、生産実績が向上。イベントのPRなどの効果により認知度が高まり、新規取扱店からのサンプル依頼や発注増につながったそうです。
射水市のふるさと納税担当者によると、「ふるさと納税の返礼品としても加工品の取り扱いをしており、新しい品の開発など今後一層の返礼品ラインナップの充実に努めます」とのこと。
事業者の声
令和6年度は生産性向上の試みとして、陸上養殖を休止とし海上養殖に一本化したところ、高品質で非常に良い「いみずサクラマス」が出荷できています。また、各漁業協同組合や食品業者、金融機関、行政機関等で構成する協議会も一昨年からブランド化に特化した協議会として、販路拡大や新商品の開発など、さまざまな活動を行っています。
しかしながら、本年1月の能登半島地震により、養殖業者である堀岡養殖漁協協同組合の施設においても大きな被害を受け、現在、早期復旧について検討がなされております。
このように状況が一変した中ではありますが、「いみずサクラマス」のブランド化を推進するため、取り組みの一つとして、射水市の「道の駅新湊」において、いみずサクラマスを使った「のっけ丼」と「いみずサクラマスバーガー」を提供していただくことになりました。これからもさまざまな活動を通じ、全国の皆様にいみずサクラマスのファンになっていただきたいと思います。
自治体からのメッセージ
あなたの「ふるさとに貢献したい」、「ふるさとを応援したい」気持ちを寄附という形に……。射水市では、いつまでも「すばらしいふるさと」と誇れるようなまちづくりに取り組んでいます。そんな「ふるさとのまちづくり」を少しだけ応援してください。
今回は富山県射水市のふるさと納税の使い道「射水サクラマスブランド化推進」を紹介しました。まちと事業者が一丸となって取り組んでいる「いみずサクラマス」のブランド化。全国でさまざまな形で食べられるだけでなく、まちの活性化にもつながる事業です。取り組みに興味をもった方は一度チェックしてみてくださいね。