ソニー損害保険は8月29日、「全国カーライフ実態調査」より、交通規則違反に関する調査結果を発表した。調査は2024年7月12日~7月16日、自家用車を所有し、月に1回以上車を運転する18歳~59歳の男女1,000名を対象にインターネットで行われた。

  • 交通規則違反だと知っていたもの

全回答者1,000名に、交通規則違反に該当する行為を提示し、そのなかで交通規則違反だと知っていたものを聞いたところ、「信号機のない横断歩道を渡ろうとしている歩行者がいても一時停止しない」(61.4%)が最も多くなった。道路交通法第38条により、ドライバーは、横断歩道を横断しようとしている歩行者がいる場合、一時停止して通行を妨げないよう義務付けられている。このことを認知している人が多いようだ。次いで多くなったのは、「むやみにクラクションを鳴らす」(58.7%)、「緊急車両が接近してきても道を譲らない」(58.4%)、「6歳未満の幼児を同乗者に抱っこしてもらって運転する」(56.2%)、「スマホのカーナビアプリを操作しながら運転する」(55.6%)だった。

他方、「エンジンをかけっぱなしで車を離れる」(27.1%)、「信号待ちのタイミングで運転手を交代する」(26.0%)はいずれも3割未満にとどまった。エンジンをかけたまま車を離れる行為は"停止措置義務違反"に該当する。また、信号待ちの際に交差点や横断歩道の手前で車を降りて運転手を交代する行為は、道路交通法第44条に定められた駐停車禁止場所に停車をするかたちとなり、"駐停車違反"に該当する。これらの違反については知らない人が多いようだ。