ロコガイドは8月28日、「米不足」に関する調査結果を発表した。調査は2024年8月23日~8月25日、同社が運営する「トクバイ」ユーザー12,816名を対象にインターネットで行われた。
7割以上が米不足・値上がりに「困っている」状況
現在の米不足・米の値上がりについて困っているかをたずねたところ、「とても困っている」45.3%、「少し困っている」28.2%を合わせた73.5%が「困っている」と回答した。
その困った状況にどう対応しているかを聞いたところ、「米を販売している店を探して購入している」37.8%、「価格が高くても購入している」36.4%、「食卓への米の登場回数を減らしている」35.4%が僅差で並んだ。価格やブランドにこだわらず手に入る米を探して購入している人が多い一方、米の登場回数を減らしたり購入を控えている人も。やむを得ない状況に苦労する様子がうかがえる。
約半数が米の代わりに「うどん」を食べる回数が増えたと回答
米が手に入りづらく価格も高い状況で、米の代わりに主食として食卓への登場回数が増えた食材をたずねたところ、1位は「うどん」50.5%という結果に。続く「パスタ」42.2%、「そうめん」40.2%、「パン」39.5%は僅差で並んだ。主食の代用として麺類、小麦粉製品が多く取り入れられていることがわかる。
秋の新米の季節も米の購入で一番重視するのは「価格」が最多
農林水産省の見通しでは、秋に新米が本格的に出回り始めれば品薄は順次回復していくとされているが、猛暑やインバウンド消費の影響など、米の価格は今後も不安定な状況が続くおそれもある。そこで、秋に米を購入するにあたって重視することをたずねたところ、「価格」が45.3%で多数を占めた。新米が楽しみな秋であっても、「新米」か否か、ブランド、産地などは二の次となりそうな結果となった。
米の購入平均単価は1年前と比較して約1.3倍
家計簿サービス「Zaim」のデータによると、ユーザーの1回あたりの米の支出額はじわじわと上昇し続けており、2024年8月の米の購入平均単価は1年前と比較して約1.3倍になっていることがわかる。
また、画像解析AI技術を活用して、トクバイに掲載されたデータを分析する「チラシアナライザー」を用いてチラシにおける米の掲載割合を見たところ、2024年6月よりその割合が急落しており、8月の時点で1年前と比較して約6割減少している。品薄によりチラシへの米の特売情報が掲載されることが少なくなった状況がわかる。