俳優のリリー ・フランキーが、9月30日にスタートする2024年度後期のNHK連続テレビ小説『おむすび』の語りを担当することが29日、発表された。
連続テレビ小説第111作となる『おむすび』は、平成元年生まれのヒロインが、栄養士として、人の心と未来を結んでいく“平成青春グラフィティ”。どんなときでも自分らしさを大切にする“ギャル魂”を胸に、主人公・米田結が、激動の平成・令和を思いきり楽しく、時に悩みながらもパワフルに突き進む。主人公・米田結を橋本環奈が演じ、脚本は根本ノンジ氏が手掛ける。
語りを務めるリリー・フランキーは「あの頃は、大きな喪失感に包まれていました。でも、それと同じくらいの優しさや、人々の繋がり、そして文化も生まれていたのです。その時代を丁寧に見つめ、紡いだこのドラマに敬意を表するとともに、参加できますことを誇りに思います」とコメントを寄せた。
また、音楽は作編曲家・ギタリストの堤博明が担当。堤はこれまで映画『呪術廻戦0』『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』ドラマ『ベビーシッター・ギン!』『マイホームヒーロー』アニメ『東京リベンジャーズ』『Dr.STONE』など音楽を手掛けてきた。
堤は「『おむすび』の音楽には、自分がリアルに体感してきた“平成”のできごと、生きる中でたくさんの人が与えてくれた優しさや経験を栄養素のようにたっぷりと盛り込んでいます。結たちの人生の様々な場面に寄り添いながら、人と人との縁を結んで一緒に成長していく。そんな生き生きとした息づかいが感じられる音楽のかたちを目指し、視聴者の皆さまに毎朝元気をお届けできるよう、音楽チームも楽しみながら全力で制作していきます」と意気込んでいる。
さらに、土曜版ナレーションを高瀬耕造アナウンサーが務めることも発表された。
【編集部MEMO】
リリー・フランキーは1963年生まれ、福岡県出身。イラストやデザインのほか、文筆、写真、作詞・作曲、俳優など、多分野で活動。初の長編小説『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』は06年本屋大賞を受賞、また絵本『おでんくん』はアニメ化された。映画では、『ぐるりのこと。』(08/橋口亮輔監督)でブルーリボン賞新人賞、『凶悪』(13/白石和彌監督)と『そして父になる』(13/是枝裕和監督)で第37回日本アカデミー賞優秀助演男優賞(『そして父になる』は最優秀助演男優賞)など多数受賞。第71回カンヌ国際映画祭では、主演を務めた『万引き家族』(18/是枝裕和監督)がパルムドールを受賞。