アンファーは8月23日、「化粧品の使用期限」に関する意識調査の結果を発表した。調査は2024年8月、15歳~69歳の女性600名を対象にインターネットで行われた。

夏場には「まつ毛ダニ」の異常繁殖の危険性も

「まつ毛ダニ」は正式には「デモデックス」といい、ほぼ100%の人に存在するという。通常であれば、皮脂を食べて分解してくれる作用があるが、増殖すると、かゆみや炎症をおこしたり、まつ毛が抜けたりと、アレルギーを引き起こす要因になると言われている。また、ダニがまぶたの内側にあるマイボーム腺に繁殖してしまうことでドライアイを引き起こす原因にもなる。「まつ毛ダニ」のエサとなる皮脂が過剰に分泌されると、まつ毛ダニの異常な繁殖につながるため、夏場には特に注意が必要。「まつ毛ダニ」の繁殖の防止には目元を清潔に保つことが重要であり、古くなった化粧品を使うことなく、定期的に買い替えることも重要だという。

化粧品を買い替えるタイミング「使用期限が近づいたとき」は最下位

  • 化粧品を買い替えるタイミング

化粧品には、開封後の使用期限をメーカー側が定めている場合がある。また、メーカー側が明示していない場合にも、一般的な使用期限を調べ、意識的に古くなった化粧品を買い替えることが、衛生的な観点からも重要だという。

今回、女性600名のうち「日ごろメイクをする」と回答した351人に調査したところ、化粧品を買い替えるタイミング1位は「使用している化粧品が無くなりそうなとき」で、8割を超える結果となった。「使用している化粧品の使用期限が近づいたとき」と回答した人は「新商品が出たとき」と同率の11.7%で最下位という結果に。多くの人が、化粧品を買い替えるタイミングとして、使用期限を意識していないことが明らかになった。

開封後の化粧品の使用期限、8割が「守っていない/気にしてない」

続いて、「化粧品の衛生面を気にしていますか?」という質問をしたところ、65%が「とても気にしている」「気にしている」と回答した。

  • 一般に推奨されている、化粧品の使用期限について

一方で、一般に推奨されている、化粧品の使用期限(開封後)に対する考えについて調査したところ、「使用期限を気にしており、守っている」と回答した人はわずか19.7%だった。「使用期限を気にしているが、守れていない」「使用期限があることは知っているが、気にしていない」「使用期限があることを知らなかった/意識したことがない」という意見が合計80.3%であり、8割が化粧品の使用期限を守っていない、気にしていないことが明らかになった。また、年代で見てみると、60代では「使用期限を気にしており、守っている」という回答が最多であり、使用期限を確認しながら使っている方が多いことがわかった。

まつ毛メイクのアイテムを買い替えるタイミングは?

女性600人のうち「日ごろメイクをする」と回答した351人に対し、まつ毛メイクのアイテムを買い替えるタイミングに関して調査したところ、「マスカラ」「マスカラベース」「リキッドアイライナー」はそれぞれすべて「半年に1回」が1位に。また、まつ毛美容液を使用したことがある241人に対して、まつ毛美容液を買い替えるタイミングを調査したところ、同様に「半年に1回」買い替えるという回答が最多となった。

「マスカラ」「マスカラベース」「リキッドアイライナー」「まつ毛美容液」は一般に3か月以内が推奨とされていることが多い化粧品。今回の調査から、多くの女性がまつ毛メイクのアイテムを、推奨の使用期限以上に使っていることが明らかとなった。