福岡北九州フェニックス総監督の西岡剛氏が23日、ABEMA『MLB's ON FLEEK』#25に出演。大谷翔平と松井秀喜氏のホームランの打球方向割合について解説した。
打率は松井氏が上回る結果に
今回、レジェンド日本人MLB選手と、現役選手のデータを分析。まずは日本人選手で初めて30本塁打に到達した松井秀喜氏と、ドジャース・大谷翔平の打撃成績を解析した(※大谷は今シーズン前半戦終了時点までの通算成績)。
通算打率では、松井氏が4442打席で打率.282、大谷が2853打席で打率.280と、わずかに松井氏が上回る結果に。西岡氏は「大谷選手のニュースばかり見ているから、上回っていると思っていた」と驚きの声を上げた。
また、打席に占める三振の割合を比べると、松井氏が13.6%に対し、大谷は25.7%と倍近くの差が。このデータにさや香・石井が「大谷選手は4回に1回は三振ってことか……」と反応すると、西岡氏は「この数字の差は解説が難しい。松井さんの時代と比べて、投手の球が速くなっている」と、選手を取り巻く環境が変化し続けていることを伝えた。
ホームランの打球方向割合
さらに、ホームランの打球方向割合では、松井氏は80%近くをライト方向に放ち、レフト方向には2%に満たない数字に。一方で、大谷はセンター方向がライトよりもわずかに高く、レフトにも15%の割合で放つなど、同じ左打者でもデータが全く異なっていることを紹介した。
西岡氏は「松井さんは一般的なホームランバッターの数値。大谷選手は、球場で一番深いセンター方向でも放り込めるという自信があるんだと思う。これによって、引っ張らないホームランも多いと感じる」と分析。その上で、「もし日本だったら、松井さんも大谷選手みたいな数値が出ると思う。MLBはスゴい投手が多いので、ホームランを打とうと思ったら松井さんのようにライト方向に引っ張らないといけなくなる」と推測していた。
【編集部MEMO】
『MLB’s ON FLEEK』は、多くの日本人選手や世界最高峰の選手が活躍するMLBの見どころを余すことなく届ける情報番組。大谷翔平や山本由伸が所属するロサンゼルス・ドジャースについての基礎知識や、ダルビッシュ有、松井裕樹、今永昇太、鈴木誠也などが所属するナショナル・リーグの勢力図、MLB特有のルール“ピッチクロック”など、ビギナーから玄人まで幅広く楽しめるテーマで今のMLBを紐解いていく。またシーズン中頃には昨年6月に大活躍し、“ミスター・ジューン”とも呼ばれた大谷の特集や、活躍しているスター選手の紹介、シーズン後半はポストシーズンに向けた順位の動向やタイトル争いなど、それぞれの時期に応じた注目ポイントをテーマに今ほしい情報を届ける予定。