元プロ野球選手で野球解説者の高木豊氏が23日、YouTubeチャンネル『高木 豊 Takagi Yutaka』で公開された動画「【自力CS消滅】“現場だけの責任にしてては来年を苦しい…”野手では福永をどうしたいのか? 投手では松木平の育成方針を…中日ドラゴンズが残り試合どうしていくべきか語ります。【プロ野球】」に出演。中日・中田翔の現状について語った。
中田翔の現状に率直な感想
昨季は92試合出場で打率2割5分5厘、15本塁打、37打点と不本意な成績に終わった中田。巨人から中日に移籍し、再起を期すシーズンとなった今季だったが、動画公開日翌日の24日終了時点で62試合の出場にとどまり、打率.217、4本塁打、21打点と、期待された数字とは程遠い状況だ。
そんな中田について、森藤恵美が「今シーズン、もう一回1軍に上げて、ファーストをやるべきですか?」と尋ねると、高木氏は「それはもう、考え方ひとつだから、現場の。で、編成との話し合いだよ」と、監督やコーチ陣次第だとしつつも、「でも、ここまで戦ってきて、あの成績だと中田要るか?」と、冷静に問いかける。
この質問に、「そこはなんとも言えない数字ですよね」と森藤が言葉に詰まると、高木氏は「(なんとも)言えないよな」とうなずきながら、「なんとも言えないって選手だと困るんだよ。絶対に要るという選手じゃないと」と、中田が期待に応えられていない現実を指摘した。
また、高木氏は「中田の何が悪かったのかというのを、みんなで会議をして、中田を交えて、『こうやったらもっと良くなるんじゃないか?』というのを話し合ってやってみるとか、そういう作業が必要だろうね」と持論を述べた上で、「それだったら、将来性のある石川(昂弥)を使ったほうがいいとか、そうなってくる」とも話していた。
【編集部MEMO】
横浜大洋ホエールズ、横浜ベイスターズ、日本ハムファイターズなどで活躍した高木豊氏。1985年、当時の監督である近藤貞雄さんの発案で、加藤博一さん、屋鋪要氏、高木氏というチームの俊足打者が1番、2番、3番と並ぶ「スーパーカートリオ」を結成したことでも知られる。現役引退後は、アテネオリンピック日本代表内野守備・走塁コーチや横浜DeNAベイスターズのヘッドコーチなどを務めた。YouTubeチャンネル『高木豊 Takagi Yutaka』では、野球界ニュースの解説やゲストを招いた対談動画が公開されており、ダルビッシュ有がゲストとして登場した動画「【遂に登場!!】ダルビッシュ有が見た『大谷翔平』と『佐々木朗希』の可能性とダルビッシュの“人間力”」は300万回を超える再生数を記録している。