政治家・陸奥麗子の自宅を訪れた江戸川コナン、毛利蘭、毛利小五郎。秘書に案内され館の中で待つが、麗子はなかなか来ない。すると突然、館内に響く麗子の悲鳴。コナンたちに助けを求め逃げてきた麗子を追いかけてきたのは、帽子とマスクとサングラスで顔を隠し、ナイフを持った不審な男だった。男は他に人が居ることに驚いたのか、別館の地下室に逃げ込み施錠して立て籠もる。しかし、その中には麗子の夫・陸奥太郎が居た。急いでカギを準備して地下室に入ると、そこには男の遺体の横に座り込む太郎の姿があり……というストーリー。
その後、侵入してきた男を殺害したのは麗子だと分かる。太郎は麗子を庇うため男に変装し、様々な偽装をしたことを告白したのだ。麗子が秘書と浮気をしていることを知っていながらの行動に、SNS上では「浮気されてるのに!?」「優しすぎるだろ……」と、太郎を気の毒に思う様子が見られた。
その姿は、まさに『ベストハズバンド』――しかし、話はここで終わらなかった。一人になった部屋で、勝ち誇ったように笑いだす太郎。そこには“眠りの小五郎”としてコナンが残っており、推理が始まる。コナンが解き明かした真相は、すべてが太郎による計画だということだった。これには「やっぱり太郎、お前……」「騙された!」といったリアクションが見られた。
もちろん一貫して、「太郎が怪しい!」という推理をしている視聴者もいた。多くの視聴者が、この二転三転する展開をそれぞれの推理と視点で楽しんでいたようだ。
【文:山田 奈央】