異形系の“個性”を持つ敵<ヴィラン>や一般人が、その姿形ゆえに迫害されてきた恨みを爆発させていた。およそ15,000人もの人々が、「代弁者」スピナーと共に、黒霧奪還のためセントラル病院に突進する。オール・フォー・ワン(AFO)から与えられた“個性”で身体が増強されたスピナー。その前に立ちはだかったのは、障子目蔵だった! かつて自身も生まれた村で迫害されてきた過去を持ちながら、障子は彼らの行為を否定し、訴えかける。そして障子を嘲笑う敵<ヴィラン>に口田甲司も怒りを爆発させる。果たして障子たちの声は届くのか……というストーリー。
これまで語られなかった障子の過去。その壮絶さに、多くの視聴者が息を呑んだ。住んでいた村の人々に傷が残るほどの暴力を受けながらも、溺れていた少女を助けたことでヒーローを志した障子。迫害を受け続け引きこもり、敵<ヴィラン>となったスピナー。同じような境遇に居ながらも、二人は対照的な道に進んでいった。SNS上では「紙一重なんだよな」「スピナーを完全に悪と言えない」といったリアクションが見られた。
スピナーが障子に対し、自身が言われて傷ついてきたであろう侮蔑のセリフを口にしたシーンでは「スピナーが言っちゃうんだ」「散々言われてきただろうに……」「キツイな」といった悲痛な声が溢れた。
スピナーの言葉に「ああ、これが俺だ」と力強く返した障子。ほとんど自我を失い暴走するスピナーを、果たして止めることはできるのだろうか?