ピジョンは8月21日、「育児の苦労と周囲の理解の重要性に関する意識調査」の結果を発表した。調査は2024年6月26日~29日、20~49歳で乳児(0~3歳)の子育てに携わっている1,000名(女性500名、男性500名)を対象にインターネットで行われた。
ママ、パパの育児における苦労が明らかに
全国のママ・パパに対して行った調査によると、90%以上のママ・パパが育児において何らかの苦労を経験しており、最も苦労しているのは「夜泣きなどによる睡眠不足(46.0%)」や「自分の時間の確保ができない(44.4%)」だった。その後は「体調管理(38.2%)」、「抱っこによる腕や肩や腰の疲労(36.6%)」、「家事と育児の両立(34.5%)」と続き、大きく分けると時間のやりくりと肉体的な苦労が上位を占めていることがわかった。
育児中のお出かけ時においては、85.4%のママ・パパが不便さや苦労を感じており、「荷物が多い(46.3%)」という物理・身体的な苦労が最も多く、「飲食店や公共の場で赤ちゃんがじっとできない(41.4%)」や「飲食店や公共の場で赤ちゃんがぐずる・泣き止まない(39.9%)」などの公共の場で周囲の目を気にしていることがわかった。その他、「ベビーカーで電車やバスなどの公共交通機関に乗りづらい(24.9%)」も約5人に1人が苦労を感じていた。(お出かけとは、宿泊を伴う長期の旅行ではなく、買い物や日帰りの外出など日常でのシーンについて質問)
周囲の配慮や協力の重要性も
お出かけ時に64.4%のママ・パパが周囲からのサポートで嬉しかった経験があると回答した。内訳を見ると「赤ちゃんが泣いたときなどに微笑みかけてくれた、静かに見守ってくれた(24.6%)」「親切な声掛け、あやしてくれる、遊び相手になってくれた(24.0%)」などのやさしい心遣いが多く、「赤ちゃんを抱えているときなどにドアを開けてくれた(23.6%)」、「電車やバスに赤ちゃんと乗るときに席を譲ってくれた(22.7%)」、「赤ちゃんが落としたものを拾ってくれた(21.6%)」などの具体的な手助けが続いた。内訳を見ると「赤ちゃんが泣いたときなどに微笑みかけてくれた、静かに見守ってくれた(24.6%)」「親切な声掛け、あやしてくれる、遊び相手になってくれた(24.0%)」などのやさしい心遣いが多く、「赤ちゃんを抱えているときなどにドアを開けてくれた(23.6%)」、「電車やバスに赤ちゃんと乗るときに席を譲ってくれた(22.7%)」、「赤ちゃんが落としたものを拾ってくれた(21.6%)」などの具体的な手助けがわかった。
今後、周囲の人からあったら嬉しいサポートについては、「赤ちゃんが泣いたときなどに微笑みかけてくれる、静かに見守ってくれる(42.5%)」と、Q5と同様の結果となった。また、「赤ちゃんを抱えているときなどにドアを開けてくれる(37.2%)」「飲食店などでベビーカーが通れるように道を譲ってくれる(36.1%)」「電車やバスに赤ちゃんと乗るときに席を譲ってくれる(35.6%)」などはより上位に来ており、ママ・パパが外出時に周囲からの具体的なサポートがあると嬉しいと感じていることがわかった。
育児に対して更なる理解が必要
88.4%のママ・パパが育児について地域や社会で更なる理解が必要と回答し、そのうち「必要だと思う」が51.0%で全体の半数を超えていることも明らかになった。また、赤ちゃんが生まれる前後で育児に対するイメージにギャップがあったと回答したママ・パパが61.0%に上ることから、ママ・パパ自身も赤ちゃんが生まれる前は育児をイメージしきれていなかったと感じており、社会全体で育児に対する理解を深めていく必要性も示唆された。