マイナビ転職は、「新入社員の意識調査(2024)」の結果を2024年8月21日に発表した。調査は、2024年6月7日~6月9日の期間、2024年卒の新入社員800名を対象にインターネットにて実施したもの。
直近の月収について尋ねると、全体の平均は「22.2万円」だった。満足度別にみると、給与に満足している人の平均月収は「22.9万円」、不満だと感じている人の平均月収は「20.5万円」との結果に。
今の会社に勤め続けたら、5年後どんな人生になっているかとの質問に対し、「年収が上がっている」との回答は42.6%にとどまった。次いで、「気軽に雑談できるような先輩/同僚/後輩が増えている」(42.0%)、「貯金ができている」(38.9%)、「昇進している」(38.1%)、「趣味やプライベートに使えるお金が増えている」(33.4%)と続いた。
今の会社での勤続意向年数は、「3年以内」が25.9%、「10年以内」では54.9%だった。男女別でみると、「3年以内」と回答したのは、男性が18.5%、女性が33.3%との結果に。「10年以内」では、男性が46.0%、女性が63.9%であることが判明した。
また、今の会社で長く働き続けない理由を尋ねたところ、「ライフステージに合わせて働き方を変えたいから」(30.3%)が最も多く、男性が19.6%に対し、女性が38.0%と約2倍の結果となった。
今の会社を辞めたいと思ったことがあるかと尋ねたところ、「辞めたいと思ったことはない」(66.6%)は約7割だった。一方、入社2カ月時点で「会社を辞めたいと思ったことがある」(33.4%)は3割を超え、そのうち「転職活動をしている」(3.4%)人も、わずかながらいることが判明した。
今の会社を辞めなかった理由をみると、最も多かったのは「もう一度就職活動をしたくないから」(30.7%)で、次いで「辞めると言いづらいから」(24.7%)、「上司や先輩、同僚に恵まれているから」(18.7%)と続いた。
勤務地や配属先は希望通りだったかを尋ねると、「勤務地・配属先共に希望通りだった」(59.9%)のは約6割だった。また、配属先や勤務地が思い通りではない「配属ガチャ」に外れたかと尋ねたところ、「外れた」は11.1%にとどまる結果に。
配属ガチャに対し、ポジティブな意見では「まずは配属されたところでできる限り頑張ることが大切」「幅広い分野を経験できるのでメリットが大きい」といった声があがった。一方、ネガティブな意見では「希望がかなわなかった場合、転職に影響する」「心的に負担がかかる可能性がある」とのコメントが寄せられた。
また、「配属ガチャを回避するために、勤務地や職種が決まっている企業のみを受けた」という声も複数あがり、勤務地や職種が確約されている採用方式が前向きに受け止められている様子がうかがえる。