アニメ『機動戦士ガンダムSEED』は、21世紀に入り初めて製作されたガンダム作品のテレビシリーズです。自然に生まれた「ナチュラル」と遺伝子操作が行われた「コーディネイター」という2つの人類が対立する世界で、戦争によって翻弄される主人公たちの姿が描かれました。戦争の不毛さ、悲惨さを強調し、さまざまな立場から生まれる苦悩や葛藤を描いたストーリーは、心に残る名言や名セリフを数多く生んでいます。
そこで今回は、マイナビニュース会員の男女合計504人を対象に、好きな『機動戦士ガンダムSEED』の名言についてアンケートを実施。結果をランキング形式で紹介します。
『機動戦士ガンダムSEED』名言ランキング
『機動戦士ガンダムSEED』の好きな名言を、マイナビニュース会員504名に聞きました。
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出典:amazon
- 1位:「殺されたから殺して…! 殺したから、殺されて…! それでホントに最後は平和になるのかよ!?」(PHASE-31「慟哭の空」/カガリ・ユラ・アスハ)(8.6%)
- 2位:「君は、できるだけの力を持っているだろ? なら、できる事をやれよ」(PHASE-04「サイレントラン」/ムウ・ラ・フラガ)(8.3%)
- 3位:「…僕、…ぼくは… 殺したくなんかないのに〜」(PHASE-21「砂塵の果て」/キラ・ヤマト)(7.6%)
- 4位:「不可能を可能にする男かな? 俺は…」(PHASE-07「宇宙(そら)の傷跡」/ムウ・ラ・フラガ)(7.3%)
- 5位:「昔、友達に! 大事な友達に貰った…大事なものなんだ…」(PHASE-28「キラ」/キラ・ヤマト)(5.6%)
- 6位:「気持ちだけで一体何が守れるって言うんだ!」(PHASE-18「ペイバック」/キラ・ヤマト)(5.3%)
- 6位:「想いだけでも、…力だけでもだめなのです」(PHASE-34「まなざしの先」/ラクス・クライン)(5.3%)
- 8位:「僕達は…どうしてこんな所へ来てしまったんだろう…」(PHASE-50「終わらない明日へ」/キラ・ヤマト)(5%)
- 9位:「アンタ、自分もコーディネイターだからって、本気で戦って無いんでしょう!!」(PHASE-10「分かたれた道」/フレイ・アルスター)(4.6%)
- 9位:「…やめてよね。…本気でケンカしたら、サイが僕にかなう筈ないだろ」(PHASE-17「カガリ再び」/キラ・ヤマト)(4.6%)
- 9位:「こちら、キラ・ヤマト 援護します! 今の内に退艦を!」(PHASE-35「舞い降りる剣」/キラ・ヤマト)(4.6%)
- 12位:「母さん…僕のピア、ノ…」(PHASE-29「さだめの楔」/ニコル・アマルフィ)(4.3%)
- 13位:「なら…私の思いは…貴方を守るわ」(PHASE-13「宇宙(そら)に降る星」/フレイ・アルスター)(4%)
- 13位:「ヨーグルトソースをかけないなんて、この料理に対する冒涜だよ!」(PHASE-19「宿敵の牙」/アンドリュー・バルトフェルド)(4%)
- 13位:「撃てぇぇーー! マリュー・ラミアスゥゥゥーーー!!」(PHASE-49「終末の光」/ナタル・バジルール)(4%)
- 16位:「遅いな。私の勘がそう告げている」(PHASE-01「偽りの平和」/ラウ・ル・クルーゼ)(3.6%)
- 17位:「キャリブレーション取りつつ、ゼロ・モーメント・ポイント及びCPGを再設定…、チッ! なら疑似皮質の分子イオンポンプに制御モジュール直結! ニュートラルリンケージ・ネットワーク、再構築!メタ運動野パラメータ更新! フィードフォワード制御再起動、伝達関数! コリオリ偏差修正! 運動ルーチン接続! システム、オンライン! ブートストラップ起動!」/キラ・ヤマト)(2.3%)
- 18位:「…いたい…いたい…」(PHASE-11「目覚める刃」/イザーク・ジュール)(2%)
- 19位:「どこで終わりにすればいい? 敵である者を、全て滅ぼして…かね?」(PHASE-19「宿敵の牙」/アンドリュー・バルトフェルド)(1.7%)
- 20位:「キラは…戦って…戦って…戦って死ぬの。でなきゃ許さない…」(PHASE-15+「それぞれの孤独」/フレイ・アルスター)(1.3%)
- 20位:「わ、私はモビルアーマー乗りは嫌いです」「あ、俺今モビルスーツのパイロット」(PHASE-38「決意の砲火」/マリュー・ラミアス&ムウ・ラ・フラガ)(1.3%)
1位:「殺されたから殺して…! 殺したから、殺されて…! それでホントに最後は平和になるのかよ!?」(PHASE-31「慟哭の空」/カガリ・ユラ・アスハ)(8.6%)
多くの名言のなかから見事1位に選ばれたのは、カガリ・ユラ・アスハが残した「殺されたから殺して…! 殺したから、殺されて…! それでホントに最後は平和になるのかよ!?」でした。カガリは戦闘で傷ついたアスラン・ザラを保護した際に、彼が親友であったキラ・ヤマトを撃墜したと知り激高、口論の末にこのセリフを彼に投げかけます。
世界が終わりの見えない戦いを続けるなか、争い続けることの意味を問いかけており、『機動戦士ガンダムSEED』という作品を象徴するセリフの1つと言えるかもしれません。ユーザーからは「戦争の真理」「戦争が終わらない理由」などのコメントが寄せられており、現実の世界と重ねて考えている人が多いのが特徴的でした。
ユーザーコメント
- 作品のテーマがほぼ集約されているセリフなので(40代男性/埼玉県/物流・倉庫)
- 戦争が多い現在にも通じる名言(50代女性/千葉県/その他)
- 戦争の真理だなって思う(40代女性/神奈川県/建設・土木)
- 戦争が終わらない理由の一つだと思う(30代男性/愛知県/その他)
2位:「君は、できるだけの力を持っているだろ? なら、できる事をやれよ」(PHASE-04「サイレントラン」/ムウ・ラ・フラガ)(8.3%)
2位にはムウ・ラ・フラガのセリフ「君は、できるだけの力を持っているだろ? なら、できる事をやれよ」がランクイン。主人公のキラ・ヤマトたちが乗る戦艦アークエンジェルは、ザフト軍クルーゼ隊の執拗な追跡を逃れるべく策を講じますが、キラは軍人ではない自分が戦いに巻き込まれることに反発します。それに対して正規軍人であるムウは、自分たちが戦わねば生き残れないという非情な現実と共に、この言葉を残しました。
アンケートでは、「できる事をやれ」というシンプルな言葉に共感したという人や、実際に励まされたという人からの声が多数寄せられています。
ユーザーコメント
- やれるのに、やろうとしないではだめ。やるという気力が大事と気づかせてくれる(60代男性/神奈川県/ガラス・化学・石油)
- 励まされた感じがした(30代女性/大阪府/その他)
- 仕事で困難なことを抱えていたので、この言葉がとても励みになりました(50代男性/千葉県/人材派遣・人材紹介)
3位:「…僕、…ぼくは… 殺したくなんかないのに〜」(PHASE-21「砂塵の果て」/キラ・ヤマト)(7.6%)
3位には、キラ・ヤマトの「…僕、…ぼくは… 殺したくなんかないのに〜」が選ばれました。キラは砂漠にて敵の指揮官であるバルトフェルドと、その恋人であるアイシャが乗るモビルスーツ・ラゴゥと激戦を繰り広げることになります。見知った相手であるバルトフェルドたちに降伏を呼びかけますが、バルトフェルドたちも戦わねばならない立場にあり、攻撃の手をゆるめません。
絶体絶命な状況に追い込まれたキラは、ラゴゥの撃墜を余儀なくされ、このセリフを叫びました。キラの心情や性格がよく現れたセリフであり、その切ない展開も相まって印象に残っている人が多いようです。
ユーザーコメント
- キラの心情がよく表れたセリフだから(50代男性/福岡県/その他)
- ガンダムの中でもこのセリフは余りにも切なく心に残っています(60代男性/大阪府/フードビジネス(総合))
- 実際に戦争してる人たちもそうじゃないかな。現実に訴えるものがある(50代男性/富山県/その他)
4位:「不可能を可能にする男かな? 俺は…」(PHASE-07「宇宙(そら)の傷跡」/ムウ・ラ・フラガ)(7.3%)
4位には、ムウ・ラ・フラガの「不可能を可能にする男かな? 俺は…」がランクイン。ザフト軍の追撃を振り切った戦艦アークエンジェルは、補給を受けられず水不足の危機に陥ります。一刻も早く月の地球軍基地へたどり着くべく案を出すブリッジクルーたちとのやり取りの中で、妙案を思いついたムウがこのセリフを告げました。
いつも前向きで、頼りがいのあるムウ・ラ・フラガというキャラクターの良さが現れたセリフで、アンケートでも「かっこいい」という声が多く寄せられています。
ユーザーコメント
- 心に響く、説得力があるセリフ(40代男性/千葉県/サービス(その他))
- フラガさんのかっこよさが際立つ場面のセリフだから(40代男性/静岡県/海運・鉄道・空輸・陸運)
- 冗談を言いつつも、自信に満ちあふれた前向きな発言だから(40代男性/兵庫県/精密機器)
5位:「昔、友達に! 大事な友達に貰った…大事なものなんだ…」(PHASE-28「キラ」/キラ・ヤマト)(5.6%)
5位にはキラ・ヤマトのセリフ「昔、友達に! 大事な友達に貰った…大事なものなんだ…」が選ばれました。キラは中立国オーブのモルゲンレーテ社を訪れた際に、鳥型ペットロボットのトリィに導かれるようにして、アークエンジェルの所在調査のため潜入していたアスランと再会します。言葉を交わすことが難しい状況のなかで、キラはかつてトリィをくれた親友・アスランに、この言葉を告げました。
運命のいたずらによって敵対することとなった親友同士の再会シーンであり、その切なさも相まって印象に残っている人が多いようです。
ユーザーコメント
- 切なさを感じた。強く自分のなかに残ったセリフでした(50代女性/大阪府/食品)
- とても切ない気持ちにさせられるから(40代男性/宮城県/その他)
- 個人的にはシリーズ一番の名シーンだと思う(40代男性/埼玉県/証券・投資銀行)
6位:「気持ちだけで一体何が守れるって言うんだ!」(PHASE-18「ペイバック」/キラ・ヤマト)(5.3%)
6位にはキラ・ヤマトのセリフ「気持ちだけで一体何が守れるって言うんだ!」がランクイン。ザフト軍の指揮官・バルトフェルドがレジスタンスの拠点であるタッシルの街を焼き討ちしたことで、カガリたちレジスタンスは怒りのままに交戦し、多くの死傷者を出します。キラはストライクガンダムでバルトフェルド隊を撃退したのち、激高するカガリにこの言葉を投げかけました。守れなかったものが多いキラの胸の痛みや葛藤も感じられるセリフです。
ユーザーコメント
- 共感できた言葉だったから(40代男性/千葉県/医療・福祉・介護サービス)
- その時の心の感情が伝わってくる(60代男性/神奈川県/医療・福祉・介護サービス)
6位:「想いだけでも、…力だけでもだめなのです」(PHASE-34「まなざしの先」/ラクス・クライン)(5.3%)
同じく6位には、ラクス・クラインのセリフ「想いだけでも、…力だけでもだめなのです」がランクインしました。アスランとの戦いで心身ともに深く傷ついたキラでしたが、仲間たちを助けるため戦場に戻ることを決めます。そんなキラに、ラクスは新型モビルスーツ・フリーダムガンダムを託すとともに、この言葉を贈りました。「気持ちだけでは何も守れない」と知るキラが、守るための力を託される印象深いシーンのセリフです。
ユーザーコメント
- まさに思いと力が合わさった時にこそ 願いが叶うと思う(60代女性/大阪府/その他)
- 心を感じるよいセリフ(50代男性/千葉県/ビル管理・メンテナンス)
8位:「僕達は…どうしてこんな所へ来てしまったんだろう…」(PHASE-50「終わらない明日へ」/キラ・ヤマト)(5%)
8位には、キラ・ヤマトの「僕達は…どうしてこんな所へ来てしまったんだろう…」がランクイン。最終回でラウ・ル・クルーゼを倒したキラが、大破したフリーダムガンダムから投げ出され、宇宙を漂いながら独白するセリフです。この後、アスランとカガリがキラを迎えに来て物語が締めくくられますが、キラは続編である『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』や『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』においても、同様の悩みを抱えながら戦い続けることになります。
ユーザーコメント
- 改めて思い出したら、深いなと思いました(40代男性/宮崎県/海運・鉄道・空輸・陸運)
- 最終回のこのセリフで幕を閉じる。すべてを総括してるから(40代男性/新潟県/化粧品・医薬品)
9位:「アンタ、自分もコーディネイターだからって、本気で戦って無いんでしょう!!」(PHASE-10「分かたれた道」/フレイ・アルスター)(4.6%)
9位のセリフはフレイ・アルスターの「アンタ、自分もコーディネイターだからって、本気で戦って無いんでしょう!!」でした。ザフト軍との戦闘で父が戦死し、フレイは深く悲しみ涙を流します。そして、父を守れなかったキラを責め立て、この言葉を投げつけました。ここからフレイとキラの関係は複雑化し、キラはコーディネイターでありながらナチュラルとともに戦うこと、そして守ることの難しさに悩み続けます。
ユーザーコメント
- 本気で戦ってないことは図星だったが、本気じゃないのは別の理由だったから(40代男性/兵庫県/物流・倉庫)
- 内容と相まって心に響くから(40代男性/岡山県/輸送用機器(自動車含む))
9位:「…やめてよね。…本気でケンカしたら、サイが僕にかなう筈ないだろ」(PHASE-17「カガリ再び」/キラ・ヤマト)(4.6%)
9位には、キラ・ヤマトの「…やめてよね。…本気でケンカしたら、サイが僕にかなう筈ないだろ」というセリフもランクインしました。戦いで大切な人たちを失い心を痛めたキラは、友人であるサイ・アーガイルの婚約者であるフレイと禁断の関係に陥ります。詰め寄るサイをいとも簡単に押さえつけ、キラが放ったのがこのセリフでした。ナチュラルとコーディネイターの能力差が表れたシーンで、皮肉のこもったセリフや主人公らしからぬ表情も印象的です。
ユーザーコメント
- 主人公らしからぬセリフだったので(50代男性/岐阜県/建設・土木)
- あのときのキラの顔が忘れられない(40代男性/福岡県/ソフトウェア・情報処理)
9位:「こちら、キラ・ヤマト 援護します! 今の内に退艦を!」(PHASE-35「舞い降りる剣」/キラ・ヤマト)(4.6%)
9位には、キラ・ヤマトの「こちら、キラ・ヤマト 援護します! 今の内に退艦を!」も選ばれました。このセリフは、ザフト軍の猛攻によって撃沈寸前まで追い込まれたアークエンジェルの窮地を、戦死したと思われていたキラがフリーダムガンダムと共に救うときのもの。わだかまりや苦しみを乗りこえ、仲間を守るために戻ってきたキラが、迫力の戦闘を繰り広げる屈指の神回としても知られています。
ユーザーコメント
- フリーダムの登場シーンで、その救世主的な発言・行動がとにかくカッコいいので(50代男性/東京都/その他)
- とてもすごく感動した記憶があります(40代男性/兵庫県/その他)
番外編
番外編として、ランキング上位ではないものの熱いコメントが寄せられたセリフも紹介します。
13位「撃てぇぇーー! マリュー・ラミアスゥゥゥーーー!!」(PHASE-49「終末の光」/ナタル・バジルール)
ユーザーコメント
- かつては意見の違いなどあっても同じ艦に乗るクルーだった中に考えは違えど敵対する中、どこかマリューのことを心の中で理解して通じていたんではないかと思えるのがセリフに出ている感じがする。この言葉が出るのは自分が選択を間違えたのをマリューに討って精算する潔さがある(50代男性/大阪府/流通・チェーンストア)
19位:「どこで終わりにすればいい? 敵である者を、全て滅ぼして…かね?」(PHASE-19「宿敵の牙」/アンドリュー・バルトフェルド)
ユーザーコメント
- 視聴中は物語進行の会話として流してしまったが、再視聴を繰り返すとその時々の自分の置かれた環境で受け止め方が変わり感動した。その中で「戦ってどこで死ぬのか」という言葉や思いが、特に今は戦時下の五輪を行っている中での思いや、介護で疲弊したり亡くなった両親の人生を考えると、今をどう過ごしていくかを考える言葉になる(60代女性/千葉県/その他)
まとめ:『機動戦士ガンダムSEED』は名言がたくさん!
複雑で奥深い物語が展開された『機動戦士ガンダムSEED』では、印象的なセリフや考えさせられる会話が多く生まれました。なかには、現実の世界に問題提起するようなものもあり、その言葉を受けて実際に悩んだり、自分なりの答えを探した人も多いのではないでしょうか。
こうした名言も『機動戦士ガンダムSEED』シリーズが根強い人気を誇る理由の1つでしょう。時代が変わっても色褪せないキャラクターたちの名セリフに注目して、作品を鑑賞してみるのもおすすめです。
調査時期:2024年7月25日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男女合計504人
調査方法:インターネットログイン式アンケート
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