マツダは8月22日、今秋に販売を予定している新型フラッグシップSUV「CX-80」の日本仕様を公開した。
CX-80は、CX-60のストレッチ版ともいうべき3列シートを有したクロスオーバーSUVで、CX-8の後継車種となるモデル。3列目でも身長170cm相当の乗員が座れる室内空間を確保しており、さらにエアコン吹き出し口を配置するなど、快適性に配慮している。
インパネや1列目はCX-60とほぼ同じ。違いは2列目で、座席間にコンソールがあるキャプテンシートを筆頭に、キャプテンシートでコンソールがなくウォークスルーが可能な仕様、さらに3人がけとなるベンチシートと3種類を設定。ベンチートの仕様は2列目まで倒せばほぼフラットになるため、車中泊など用途が広がる。
パワートレーンも3種類。3.3リッター直6ディーゼルターボエンジンに48Vマイルドハイブリッドを組み合わせた「e-SKYACTIV D 3.3」と、マイルドハイブリッド機構なしの3.3リッター直6ディーゼルターボ「SKYACTIV-D 3.3」、さらに2.5リッター直4ガソリンエンジンにモーターを組み合わせた「e-SKYACTIV PHEV」をラインアップしている。
公開された主要諸元は下記のとおり。
■CX-80
・全長:4990mm
・全幅:1890mm
・全高:1705mm(ルーフレールなし)/1710mm(ルーフレールあり)
・ホイールベース:3120mm
・最小回転半径:5.8m
■CX-60(参考)
・全長:4740mm
・全幅:1890mm
・全高:1685mm(ルーフレール設定なし)
・ホイールベース:2870mm
・最小回転半径:5.4m
■CX-8(参考)
・全長:4925mm
・全幅:1845mm
・全高:1730mm(ルーフレールあり)
・ホイールベース:2930mm
・最小回転半径:5.8m
荷室の使い勝手のよさもCX-80の特徴。3列目シート使用時でもゴルフバッグやベビーカーを搭載できる空間を確保しており、2列目/3列目を格納すれば大空間が得られる。
また3列目格納時に使用するトノカバーは伸縮式となっており、未使用時は荷室のフロア下にすっぽり収納できるのも美点だ。
CX-60の品質問題に加えて、昨今の認証不正などにより、日本仕様の公開が遅れに遅れたCX-80。満を持してのデビューといった感じだろうか。気になるCX-80の品質や走りに関して、マツダ関係者によれば「安心してください」とのことだ。期待したい!
〈文=ドライバーWeb編集部〉