セブン&アイ・ホールディングスの大手スーパー、イトーヨーカ堂が「北海道から撤退」というニュースが報道されたのは今年の2月頭でした。

発表直後は驚きの声や、不安の声が市民から数多く出ると共に、「同じ規模のスーパーが入ってほしい」という切実な願いもあったそうです。

そして、北海道に初上陸となる「食生活♡♡ロピア(しょくせいかつラブラブロピア、以下ロピア)」が、屯田店・琴似店・福住店の跡地に入る予定に。

先日、そのロピアに関する情報がSNSに投稿され、界隈で話題を集めていました。

イトーヨーカドー跡に入るスーパー「ロピア」についてまとめてみました。
商業施設名は屯田・琴似・福住の3店舗とも「シーナシーナ」になるそうですよ。
競合はトライアルや業務スーパーかと思います。
(@kotton105910)より引用

  • 提供:しょーこ@札幌クリップ(@kotton105910)さん

この投稿には、「北海道から西友やイトーヨーカ堂が順次撤退しますが、新たに入るスーパーマーケットがロピアになるようです。実際に価格といいクオリティといいボリュームもびっくりしますよー」と、既に利用した経験のある読者から、間違いなく期待できるという頼もしいコメントが寄せられています。どうやら「ピザが安くてデカい」「コストコばりに量が多い」みたいですね。

また、「利用経験からすると、北海市場辺りの生鮮特化型スーパーと競合するかと」という競合分析する読者もいました。

さらには「絶対『ネピア』ってボケるやついる!」「シーナ&ロピア(違)」など、早速ネタとして活用したコメントもありました。

札幌市民が注目するロピア

投稿主のしょーこさんは札幌市の再開発の状況や、建物や空地の土地情報、新店舗等について発信するブロガーさん。

しょーこさんのブログでは

2024年7月28日にイトーヨーカドー屯田店が惜しまれながら閉店しました。
札幌市内のほかの3店舗(琴似店、福住店、アリオ 札幌店)も閉店します。
このうち屯田店・琴似店・福住店は、北海道に新規参入の「ロピア」に事業継承される予定です。

と説明をしつつ、ロピアの特徴として「会計は現金のみ→手数料を減らすことで商品に還元し、商品を安く購入できます」「飲み物は常温で販売→電気代がかからず商品を安くできるという仕組み」「SNSへの投稿O.K.→営利や同業者じゃなければOK」などの特徴も紹介しています。

  • 提供:しょーこ@札幌クリップ(@kotton105910)さん

  • 提供:しょーこ@札幌クリップ(@kotton105910)さん

しょーこさんや、周囲の札幌で生活する人は普段どこで買い物をしているのか聞いてみました。

――よく使うスーパー、周囲の方の支持が高いスーパーはどこでしょう

しょーこさん: 駅近の「マックスバリュ」が多いですね。1番好きなのは、札幌市内に5店舗ある地場スーパーの北海市場で、海鮮類やお肉が充実してお得に安く買い物ができますよ! あと「TRIAL -トライアル-」はレジカートが革新的なので、子どもが行きたがりますね(笑)

住まいが「スーパー激戦区」なので、気分によって変えていると言うしょーこさんでした。

ロピアが「SNS歓迎」を出す理由

札幌での注目度が、日に日に高まっていそうな「ロピア」。

筆者が特に気になったのは、しょーこさんが特徴で挙げた「SNSへの投稿を歓迎」という取り組みです。

珍しいと思いますし、しょーこさんも「他のスーパーとの違いに驚いた」とブログで言及しています。

そこでロピアを基幹事業としている、OICグループ(オイシーグループ)の広報担当の方へ質問したところ……

――ロピアがSNSでの拡散を大々的に奨励したのはいつからでしょうか。その経緯も含めて教えてください。

広報担当さん: 弊社では価格還元の仕組みの一つとして、出稿料のかかる折込チラシを控えています。そのため、お客様の間で口コミが広がり、ご家族・ご友人とお誘いあわせでご来店頂く方も元々多かったのです。その中で、以前よりSNSでのお客様からのポジティブなお声も拝見しており、心温まる気持ちを持ってもおりました。

そんな同グループは2023年にマスメディアへの露出を解禁。そして2024年4月より、この「SNSでの拡散歓迎」という姿勢を打ち出したそうです。

広報担当さん: SNSでもお客様がより盛り上がって頂ける後押しができればと思い、今回の判断に至りました。皆さまには今後ともロピアでの楽しさをご共有頂けましたら幸いです。

札幌にロピアがオープンしたら、店舗の情報がSNSを席巻するかもしれませんね。