JR西日本は21日、今秋開催される「北陸デスティネーションキャンペーン」に合わせて運行開始する観光列車「はなあかり」の運転計画やサービス内容を発表した。第1弾として10月5日から運転開始し、敦賀駅から城崎温泉駅まで約5時間かけて移動する旅となる。
観光列車「はなあかり」(キロ189系3両編成)は、「地域の華を列車に集め、お客様と地域の縁を結ぶ列車」をコンセプトに、エリアを変えながら西日本各地を運行する予定。地元ならではの食材を使用した弁当とスイーツのセットを事前予約限定で販売するほか、駅での地産品販売、車内での職人による伝統工芸の解説など、乗客と地域を結ぶふれあいの場も用意する。車内の調度品に西日本エリア「とっておき」の工芸品・アート作品を使用し、華やかな車内を演出する。
第1弾の運行区間は敦賀駅から城崎温泉駅までとされ、小浜線、舞鶴線、京都丹後鉄道宮舞線・宮豊線、山陰本線を経由する。10月5日から12月22日までの土日に運転を予定している。
土曜日は敦賀発城崎温泉行の下り列車として運転され、時刻は敦賀駅10時40分発・美浜駅11時13分発・小浜駅11時58分発・若狭高浜駅12時35分発・東舞鶴駅13時6分発・宮津駅13時57分発・天橋立駅14時9分発・夕日ヶ浦木津温泉駅14時44分発・城崎温泉駅15時39分着。宮津駅、天橋立駅、夕日ヶ浦木津温泉駅での乗車はできない。
日曜日は城崎温泉発敦賀行の上り列車として運転され、時刻は城崎温泉駅9時54分発・夕日ヶ浦木津温泉駅10時40分発・天橋立駅11時32分発・宮津駅11時41分発・東舞鶴駅12時39分発・若狭本郷駅13時16分発・小浜駅13時31分発・上中駅13時43分発・十村駅14時10分発・美浜駅14時48分発・敦賀駅15時7分着。夕日ヶ浦木津温泉駅、天橋立駅、宮津駅での降車はできない。
きっぷの販売は、全国の駅の「みどりの窓口」とおもな旅行会社窓口、JR西日本インターネット予約「e5489」で取り扱う。敦賀~城崎温泉間(片道)における通常期の価格は、スーペリアグリーン車1万2,840円、グリーン車指定席1万640円(いずれも運賃+特急料金+グリーン料金)。京都丹後鉄道線の運賃・特急料金・グリーン料金も含まれる。
観光列車「はなあかり」のきっぷと、旬の弁当や和菓子・スイーツなどをセットにした旅行商品も設定。「tabiwa by WESTER」サイトで販売する。発売日や旅行代金など、詳細は9月2日11時から、日本旅行の「西の日キャンペーン」ページにて案内する。なお、2025年1月以降は西日本エリアで区間を変えて運行予定としている。