YouTubeチャンネル登録者数40万人超えのDr Ishiguroが「腸活とはなにか?」をまとめました。腸内を良い環境にするということは、その住人である腸内細菌をどのように生活させるかということをしっかり解説しています。
『Dr Ishiguroの腸活超百科 イラスト・図解でわかる!』
石黒成治 著
定価:1,914円(本体1,740円+税10%)
発売日:2024年8月20日 判型:A5判/カラー ページ数:240ページ
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腸内細菌を理解する
なんと腸内には39兆個の細菌が存在しています。そしてその重要な役割は、(1)食物を発酵させて様々な栄養を獲得する、(2)コロニーを形成して病原菌の繁殖を抑える、(3)免疫反応を刺激する、(4)ビタミンを合成する、の4つ。
ヒトが消化できない食物中の食物繊維、多糖類、タンパク質、脂肪を分解してエネルギーを得て、私たちの健康に影響を与える一連の代謝産物を作り出してくれています。
人工甘味料は腸内細菌の大敵
実験結果に基づく人工甘味料の持つ発がん性は、長い間論争の的でした。そして、近年人工甘味料がもたらす腸内細菌叢の変化がいくつかのがんの発生に関与している可能性があることが指摘されるようになってきました 。人工甘味料を飲んだらがんになることが証明されたわけではありませんが、人工甘味料を好んで摂取する生活長期間続けている人はがんになる傾向が高いのは確かです。
何をどれくらい食べたいか? 実は腸内細菌にコントロールされる
腸内細菌は食欲に対しても影響を与えます。例えば朝食にゴボウを食べると水溶性食物繊維、イヌリンを摂取したことにより1日を通してエネルギーと脂肪の摂取量が減少します。これは食物繊維の摂取がその後の食欲に影響を与えるということです。
自分でいつ、何を食べようと思うか決めているつもりでいますが、実はその前の食事内容によって腸内細菌に食べる意欲をコントロールされているのです。
緑茶がやっぱりすごかった!
緑茶の健康効果については現在でも研究が進み、あらたな発見が毎年報告されており糖尿病、がん、腎臓疾患、肝臓疾患などに対する治療効果が認められています。緑茶を1日4杯、10日間継続して飲むことによりビフィズス菌が明らかに増加することが示されているとおり、継続して服用すると緑茶だけでも腸内環境は劇的に変化します。
著者プロフィール
石黒成治
消化器外科医/ヘルスコーチ
1997年、名古屋大学医学部卒。国立がん研究センター中央病院で大腸がん外科治療のトレーニングを受け、名古屋大学医学部附属病院、愛知県がんセンター中央病院、愛知医科大学病院に勤務。現在は予防医療を目的とした健康スクールを主宰しヘルスコーチとして活動中。Youtubeチャンネル「Dr Ishiguroの健康スクール」は登録者数42万人(2024年8月現在)。
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