JR東日本、PASMO協議会、東京臨海高速鉄道は20日、記名式の「Suica」「りんかい Suica」「PASMO」カードの販売を9月1日から再開すると発表した。無記名式カードの販売中止は継続される。
記名式の「Suica」「りんかい Suica」「PASMO」カードは、半導体不足により販売を中止していたが、半導体の供給が回復し、今後も継続して供給できる見込みが立ったため、9月1日から販売を再開する。無記名式の「Suica」「りんかい Suica」「PASMO」カードは、直近で調達可能なカードの供給数量では在庫不足となる可能性が高いことから、引き続き販売中止を継続するとしている。
今後の販売状況により定期乗車券等の新規発売、紛失時等の再発行サービス継続に必要な在庫の確保が難しくなった場合は、記名式カードの販売を再度中止する可能性があるという。
2023~2024年に「Suica」サービスのエリアとして拡大した青森エリア・盛岡エリア・秋田エリア・山形エリアについては、新規利用者向けに記名式と無記名式の「Suica」カードの新規販売を継続しているが、エリア拡大から一定の期間が経過したため、9月1日から他のエリアとサービスを統一。無記名式の「Suica」カードは販売を中止し、記名式の「Suica」カードのみ販売に変更する。
訪日外国人旅行者向け「Welcome Suica」は9月1日以降、東京駅、品川駅、渋谷駅、新宿駅、池袋駅、上野駅、成田空港駅、空港第2ビル駅、羽田空港第3ターミナル駅の「駅たびコンシェルジュ」「JAPAN RAIL CAFE TOKYO」、成田空港駅、空港第2ビル駅、羽田空港第3ターミナル駅の「Welcome Suica」専用発売機にて、1人1枚まで販売する。
「PASMO企画乗車券」「バスの持参人式PASMO定期券」など一部の無記名式「PASMO」カードは引き続き購入可能。販売箇所はPASMO協議会加盟事業者によって異なるため、各事業者のサイトを確認するか、各事業者に個別に問い合わせる必要がある。短期間の訪日外国人旅行者向けICカード乗車券「PASMO PASSPORT」は発売を終了している。
なお、新しく「Suica」「PASMO」を利用する際は、手持ちのスマートフォンで始められる「モバイルSuica」「モバイルPASMO」の利用を呼びかけている。