キリングループは独自素材「プラズマ乳酸菌」を配合した新商品『キリン おいしい免疫ケア 野菜 1日分』『キリン おいしい免疫ケア 野菜と果物 1食分』および『すごい納豆ゴールド プラズマ乳酸菌たれ付』を9月上旬に発売する。関係者は「免疫ケアを日本人の習慣にしていきたい。まずは健康意識の高い方に新商品を試してもらえたら」とアピールしている。
■プラズマ乳酸菌入りの商品とは?
『キリン おいしい免疫ケア 野菜 1日分』および『キリン おいしい免疫ケア 野菜と果物 1食分』はキリンビバレッジの新商品。全国で販売する。発売日は9月3日、価格は202円。
『キリン おいしい免疫ケア 野菜 1日分』はトマトとにんじんを中心に、31種類の野菜をブレンドすることで野菜の甘味と酸味を濃く感じられる味わいにした。『キリン おいしい免疫ケア 野菜と果物 1食分』はにんじんとりんごを中心に、30種類の野菜と2種類の果物をブレンドした飲みやすい味わいに仕上げている。
一方で『すごい納豆ゴールド プラズマ乳酸菌たれ付』の発売元はタカノフーズ。発売日は9月1日、価格は2パックで281円。北海道をのぞく東日本エリアで販売する。
プラズマ乳酸菌は、健康な人の免疫の維持をサポートする乳酸菌。免疫の司令塔であるpDC(プラズマサイトイド樹状細胞)に直接働きかけることが論文で報告されている。
■開発の背景
長期経営構想「キリングループ・ビジョン2027」においてヘルスサイエンス領域の規模拡大を掲げている同社。キリンホールディングスの鈴木侑磨氏は「なかでも免疫を最重点領域と位置づけています」と説明する。
キリンの事業領域を支えているのは、ビールづくりから得た「発酵・バイオテクノロジー」。これまで培ってきた技術力を、ヘルスサイエンス領域にも活用していく、と意気込む。
「人生100年時代となりました。キリングループでは、消費者の皆さんの長い人生を伴走できるような存在を目指しています。そのためにまずは免疫ケア市場を創造し、免疫ケアを国民的な健康習慣として根付かせていきたい。そのうえで全世界の人々にとって『プラズマ乳酸菌』がベストソリューションとなる未来を創っていけたら、と考えています」と鈴木氏。2024年末には190万人にプラズマ乳酸菌を届け、2027年には売上収益500億円を目指します、と時代の先を見据える。
またキリンビバレッジの増田健志氏によれば、機能性野菜飲料は「体調管理」や「健康の土台づくり」といったニーズの高まりを捉え、いま急成長しているカテゴリ。同氏は「機能性野菜飲料の年平均成長率は+36%と急成長中です。お客様にインタビュー調査したところ『体調をしっかり万全にしておきたいから、栄養バランスを整えるだけでなく、体調管理にしっかり効果がある機能性野菜飲料を選びたい』といった声もいただいております」と説明する。
そこで、免疫ケアのできる『キリン おいしい免疫ケア 野菜 1日分』『キリン おいしい免疫ケア 野菜と果物 1食分』を提供してシェアの拡大を図る。前者は不足している野菜をしっかり摂りたい人に、後者は野菜の味わいが苦手な人に向けた商品となっている。
健康志向の高まりにより、いま納豆市場も規模が拡大している。タカノフーズの寺岡義政氏は「この10年間でマーケットの成長は右肩上がりで、現在は約2,700億円規模に達しています。コロナ前と比較して、週に1回以上、納豆を食べる人の割合も60.9%から63.4%まで増えています」と説明する。
『すごい納豆ゴールド プラズマ乳酸菌たれ付』は、キリンとタカノフーズのコラボ商品。納豆業界では初の「免疫機能」をうたう機能性表示食品となった。寺岡氏は「タカノフーズのヒット商品である『すごい納豆 S-903』の納豆菌を使用し、豆は国産大豆を採用しました。たれにプラズマ乳酸菌を入れており、鰹節・昆布・煮干の3種のエキスによる旨みを感じてもらえます」と説明。そのうえで「ご飯にかけて食べるというよりは、納豆だけで食べてもらえる商品になったと感じています。おかずのような感覚で楽しんでもらえたら」とした。