女優の飯沼愛が主演を務めるテレビ朝日系ドラマ『南くんが恋人!?』(毎週火曜21:00~)第5話がきょう20日に放送される。
■“男女逆転”で描かれる『南くんが恋人!?』
1987年に刊行された内田春菊氏の人気漫画『南くんの恋人』。テレビ朝日では、1994年に高橋由美子&武田真治、2004年には深田恭子&二宮和也と二度にわたって連続ドラマ化してきたが、今回は、1994年版でも脚本を担当した岡田惠和氏の脚本で、「男女逆転バージョン」として映像化することに。これまでの作品で15cmの手のひらサイズになってきたのは女の子=ちよみ(飯沼愛)だったが、今作では南くん(FANTASTICS八木勇征)が手のひらサイズになって、ちよみの前に現れる。
■国仲涼子、物語を大きく左右する役で登場
先週放送の第4話ラスト、突如として南くんと同じように15cmの手のひらサイズになった女性が。その早苗役として登場したのは、国仲涼子。今作で脚本を手掛ける岡田氏のNHK連続テレビ小説『ちゅらさん』では主演を務めていた国仲が、今後の物語の展開を大きく左右する役で第5話にも出演する。
出演が決まり、「岡田さんの脚本ということもあって素直にとてもうれしかったのと、どんな役柄で登場するのかもとても楽しみにしていました」と国仲。「岡田さんの作品は、どの役柄でも主人公になれるような目線で、1人1人の役に愛情が感じられる脚本です。私の早苗という役も岡田さんが私のお芝居(台詞の言い回しや表情)を知っているからこそ、書いてくれたんだ、と思わせてくれるようなセリフばかりでした」と、岡田脚本の魅力を語り、「早苗が登場したことによって、南くんの心が大きく動き、これからのちよみとの過ごし方も変わってきます」と、今後の見どころについても明かした。また、八木との撮影は、「八木さんはいつも1人で撮影する事が多く、やっと顔を見て掛け合いのお芝居が出来ると仰っていたので、ずっとグリーンバックで1人の撮影は寂しいんだろうな、と感じました」と振り返る。「2人で座って“小さいあるある”を語る掛け合いのお芝居はとても楽しいシーンになっていると思うので、お楽しみに」と呼びかけた。
そして今夜放送の第5話では、父・信太郎(武田真治)が15cmの南くんを目撃!? ちよみがこれまで必死に隠していた事実を知ることに。抱えきれないくらい大きな秘密を背負い、「このことは誰にも言わない」と心に決めた信太郎だが、どうにも挙動不審になってしまい、それが堀切家の中でとんでもない騒動を生んでしまうことに!? ちよみと南くんの浴衣での夏祭りデートにも注目だ。
【編集部MEMO】第5話あらすじ
堀切ちよみ(飯沼愛)のバッグがひったくりに遭い、中に入っていた南くん(八木勇征)はバッグごと遠く離れた公園に投げ捨てられてしまう。全身を痛め、途方に暮れる南くんが出会ったのは、なんと自分と同じような手のひらサイズの女性・富田早苗(国仲涼子)だった。早苗とともに“彼氏さん”のポケットに入り、早苗の家へと向かう南くん――初めて“自分と同じ境遇の人”と出会ったことで、不思議と喜びを感じ、15cmになってから経験したアレコレを大いに語り合う。その頃、奪われたバッグを発見するも、中に南くんがいないことで、ちよみは心が壊れそうなほど不安になっていた。必死でバッグの周辺を探すちよみ。「もう会えないかもしれない」という不安が襲う中、公園に戻ってきた南くんとようやく再会を果たす。「もう絶対離れない」と泣きながら謝るちよみ。その不安が手に取るようにわかる南くんは、ちよみを元気づけようとし、2人で地元の夏祭りに行くことにする。夏祭りに向けて、楓(木村佳乃)や百合子(加賀まりこ)、そして信太郎(武田真治)、拓真(番家天嵩)……と盛り上がる堀切家。手芸店の久子=チャコ(室井滋)も、南くん“人形”のため、浴衣の生地を見繕ってくれるなど、皆張り切る中、信太郎は偶然ちよみと南くんが会話している現場を目撃してしまう。このことは誰にも言わないと決めた信太郎だったが、どうにも挙動不審になってしまい……!?