元プロ野球選手で野球解説者の糸井嘉男氏が9日、ABEMA『MLB's ON FLEEK』#20に出演。ドジャース・大谷翔平の左投手対策について考察した。
大谷翔平の通算対戦打率が最も悪い投手は?
番組では、勝敗を左右するポイントの1つである「相性」に注目し、日本人MLB選手のデータを用いながら深掘りした。まずは、三冠王を目指すドジャース・大谷翔平の前に立ちはだかる“大谷キラー”の投手を紹介。MLBデビューから現在において、大谷にとって通算対戦打率が最も悪い投手は、アストロズの左腕、フラムバー・バルデス。杉谷拳士氏は「ストレートを投げない投手で、シンカーやカーブで球を動かしてくる。内と外の球を見せられて、左打者は三振してしまう」と、バルデスの特徴を解説した。
さや香・新山が「左打者は左投手を打ちにくいもの?」と疑問を浮かべると、左打者の糸井氏は「相手のタイプによるけど、球筋が見にくいから基本的には好きではない」と回答。その上で、「大谷選手は左投手との対戦の時に、オープンスタンスに構えているように見える」と分析した。
また、大谷にとって対戦打率が良い投手ベスト5の中で、唯一ランクインした左投手は、花巻東高校の先輩である菊池雄星という結果に。通算対戦成績は23打席で7安打、3本のホームランで打率3割超を誇るが、糸井氏は「確かに、大谷選手が打っているイメージがある! そして、菊池投手も大谷選手との対戦では手の振りが一段階上がる気がする」と納得し、杉谷氏も「やっぱり意識しちゃうのかな? 球速も全然違いますもんね」と推察していた。
【編集部MEMO】
『MLB’s ON FLEEK』は、多くの日本人選手や世界最高峰の選手が活躍するMLBの見どころを余すことなく届ける情報番組。大谷翔平や山本由伸が所属するロサンゼルス・ドジャースについての基礎知識や、ダルビッシュ有、松井裕樹、今永昇太、鈴木誠也などが所属するナショナル・リーグの勢力図、MLB特有のルール“ピッチクロック”など、ビギナーから玄人まで幅広く楽しめるテーマで今のMLBを紐解いていく。