ミュージカル『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』のフォトコールが17日に東京・東京国際フォーラム ホールCにて行われ、岩本照(Snow Man)、吉田栄作、仙名彩世、上田一豪(演出)が取材に応じた。
同作は1980年に出版されたフランク・W・アバグネイル・Jr著の自伝小説『世界をだました男』をもとに製作された映画のミュージカル版。2009年7月にシアトルにて初演迎えると、2011年にブロードウェイに進出し、同年のトニー賞ではノーバート・レオ・バッツが主演男優賞を受賞、ミュージカル作品賞をはじめ計3部門にノミネートされるなど、高い評価を得ている。日本では2022年夏に演出上田一豪、主演岩本で上演された。ほか岸祐二、春野寿美礼、生田智子、阿部裕らが出演する。
ミュージカル『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』主演の岩本照が会見
2年ぶりの再演に、岩本は「『いよいよ始まるんだ』というのと、『もう初日か』という感覚が僕個人としてはあります。前回やらせていただいた時よりも稽古日数はたっぷり今回とって、稽古に参加させていただきながらやらせてもらったので、積み上げてきたというところも自信になって、みんなで作り上げてきたっていうのと、『あとはお客さんに観せるだけだな』という楽しみ、ワクワクの方が強い」と心境を吐露。
久々の再会だったという吉田は「僕に『オリジナルの白T(シャツ)をください』と言われて、やっとあげることができました」と明かす。岩本は「2年越しに会った時の第一声が『栄作さん、僕まだ白Tいただいてないんですけど』というところから入って、『もちろん俺も覚えてるよ』と言ってくれて、ついに持ってきてくださって、というところからの再会でした」と感謝。「大事にしたすぎて着れなくて、飾ってます」ともらったTシャツの行方についても話した。
仙名は「稽古場でみんな、のびのびしてるなって。稽古中にスタンバイしてたんです。そしたらふらっと岩本さんがいらっしゃって、『どうしたの?』『ぶら下がれるかと思って』って。『懸垂!? 今!?』」と、稽古中のエピソードを披露。岩本について「筋肉がたくましいことはもちろんなんですけども、受け止め力が とてつもないなという印象があるんですね。みんながやってることを受け取めて、全てなんか取り込んでくださる印象があるので、そのおかげで、日々みんなが安心して稽古できてるなっていう印象で、さすが座長だなっていうのは感じていました」と絶賛する。
一方、岩本は懸垂場所を探していたことについて「誰も見てないと思ってやってるのに、けっこう見られるので、本当にやばい人だなって今も聞いて思いました、俯瞰で」と苦笑する。「でも常に探しています」と思いは熱く、何回懸垂をするのか聞かれると「時間が許す限り」と答えていた。
東京公演は東京国際フォーラム ホールCにて8月19日〜9月8日、大阪公演はオリックス劇場にて9月13日〜9月17日。