ゆかりのある地域の選手を応援することは、観戦を楽しむ方法のひとつです。高校野球さながらパラリンピックでも、ご当地代表を応援してみてはいかがでしょうか。パリ大会で活躍が期待される注目のパラアスリートに、地元の好きな場所やソウルフードを紹介してもらいました。

北海道 稚内市

自転車競技・藤田征樹
本土最北端の稚内市で生まれ育った藤田選手。自然豊かな街だけに、エゾシカが道路を渡る風景は日常的に見られるのだとか。シカの出没スポットとして紹介してくれたのは「夕日が丘パーキング」。そのほか「利尻富士の夕焼け」や「ノシャップ岬」などの景色もおすすめだそう。

藤田征樹(写真は、第90回全日本自転車競技選手権大会トラック(エリート・パラサイクリング))
photo by Atsushi Mihara 北海道 函館市

陸上競技・辻沙絵
現在は、神奈川県を拠点とする辻選手。「お気に入りでいつも買って帰ります」というのは、函館洋菓子「スナッフルス」のチーズケーキ。景色で好きなのは、函館山の夜景だそう。「空気が澄んでいて、夜景もすごくきれいです。標高はそんなに高くなく、車で中腹まで行ける手軽さもいいですね」

辻沙絵(写真は、パリ2023世界パラ陸上競技選手権大会)
photo by X-1 宮城県 気仙沼市

陸上競技・齋藤由希子
カツオやサメの水揚げ日本一を誇り、サンマも全国的に有名な気仙沼市。実家でよくカツオやサンマを食べるという齋藤選手は、魚をさばくのも朝飯前。生まれつき左腕の肘から先がない齋藤選手は、右手だけでさばくというから驚きだ。

齋藤由希子(写真は、パリ2023世界パラ陸上競技選手権大会)
photo by X-1 長野県 松本市

ブラインドフットボール・平林太一
長野県の生坂村で生まれ、小学3年生のときから松本に住んでいるという平林選手。現在、高校生で軽音部に入っており、ボーカルにキーボード担当という顔も持っている。そんな平林選手の出没スポットは、松本パルコ近くのライブハウス! そして、応援しているサッカーチームは、もちろん、松本山雅FCなのだそう!

松本城と平林太一 photo by Hiroaki Yoda 千葉県 千葉市

水泳・窪田幸太
実家がプロ野球・千葉ロッテマリーンズの本拠地「ZOZOマリンスタジアム」に近いそうで、家族がファンクラブに入っているという根っからのマリーンズファン。佐々木朗希選手の活躍に、「地元の球団にこんなにすごい選手がいるならと、しばらく遠ざかっていた球場にまた足を運ぶようになりました」と誇らしげに話してくれた。ということは野球少年だった? 「いや、サッカーやってました」

窪田幸太(写真はマンチェスター2023WPS世界選手権)
photo by X-1 埼玉県 狭山市

ゴールボール・佐野優人
「狭山市といえば、やっぱり狭山茶が有名ですね」。狭山市で生まれ育った佐野選手も普段から緑茶は飲むようで、地元愛があると思いきや、「自分は……ペットボトルのお茶はよく飲みますが、狭山茶はほぼ飲まないです」(笑)。

佐野優人(写真は、東京2020パラリンピック)
photo by Jun Tsukida 神奈川県 横浜市

水泳・川渕大耀
全国でも指折りの観光地として名高い横浜市。数ある自慢のスポットの中で、川渕選手が挙げたのは「横浜みなとみらい」。「お祭りがあったり、花火もきれい」といい、オフの週末に訪れることもあるんだとか。

川渕大耀(写真は、2024日本パラ水泳春季チャレンジレース)
photo by X-1 鳥取県 境港市

陸上競技・高橋峻也
米子市出身の高橋選手は、境港市にある高校に通い、高校3年生のときは甲子園の土を踏んだ元高校球児。境港市のカニの水揚げ量は日本でもトップクラスで、「めちゃめちゃ美味しいですよ」と太鼓判を押す。おすすめの食べ方は「身やカニミソを全部取って、それをご飯の上にのせて食べるのが一番うまいです!」。鮮度がいいので刺身もおいしいそう。

高橋峻也(写真は、2022ジャパンパラ陸上競技大会)
photo by X-1 福岡県 糸島市

柔道・瀬戸勇次郎
糸島観光大使でもある瀬戸選手のイチオシは、糸島市生まれの「牧のうどん」。「麺がやわらかくて、おいしいんです」。「ふるさとの味」でもあるそうで、福岡に住んでいた当時、今日の昼ごはんどうしようかなというときは、牧のうどんに行っていたそう。「一番好きなうどんです」

現在は、筑波大学を拠点とする瀬戸勇次郎
photo by Haruo Wanibe

text by TEAM A
key visual by X-1,Takamitsu Mifune,Jun Tsukida,Atsushi Mihara