今年3月1日に65周年を迎えた吉本新喜劇の看板女優として活躍している島田珠代。7月7日にスタートした全国ツアーの初日に七夕の願い事を聞かれ、交際中の57歳の内科医・ひろしと「3度目の結婚ができますように」と短冊に書いたことを明かすなど、恋も順調の様子だ。島田にインタビューし、16歳の娘・璃子さん、ひろしとの3人での生活について話を聞いた。

  • 島田珠代

    島田珠代 撮影:蔦野裕

恋人のひろしとはバーで出会ったという。

「ひろしは常連でいつも1人で来ていて、私はお姉ちゃんみたいにしてもらっている女子ボートレーサーの高橋淳美さんと一緒に行って、最初は離れた席でしたが、常連さんがどんどん来て席を詰めていったら、ひろしの隣になったんです。そこで話が盛り上がって、ママさんから『ひろしはええ子やで』『連絡先交換しときーや』と言われて電話番号を交換し、2人で会うようになりました」

どこに惹かれたか尋ねると、「全部です。頭のいい方で、全然怒らなくてスマートで、無感情な感じで、好きなタイプなんです。何でも受け止めてくれて、私がガチャガチャ言っていると、『わかりました。そのことは謝ります』とか言ってくれて」とおのろけ全開。より仕事を頑張れるパワーになっているそうで、「今日仕事が終わったらひろしとお酒飲みながらゆっくりしゃべれる時間が待っていると思うと、舞台で爆発できます」と語る。

再婚のタイミングについては娘が高校を卒業してからと話していたが、娘も応援してくれているという。

「娘は『いずれ私も独り立ちするだろうし、その時にママがイライラしないように、殿方はいたほうがいい。ひろしは置いておきなさい』と言ってくれています(笑)」

すでに現在、ほぼ3人で生活している。

「ひろしは病院勤めで、コロナ禍でもあるので、何かあった時のために自分のマンションを残していますが、ほとんど毎日うちに来ていて、私よりもひろしのほうが娘と仲がいいくらいです」

娘の璃子さんとは、離れ離れに暮らしていた時期があった島田。元夫ががん発覚後に実家のある名古屋へ戻り、当時3歳だった璃子さんも連れていったのだ。そして元夫が他界した後、島田は中学生になった璃子さんと大阪で再び暮らすことに。最初はなかなか溝が埋まらなかったという親子関係だが、少しずつ修復することができたそうで、「徐々に親子の絆ができるんだなと感じています」としみじみと語る。

  • 島田珠代

ひろしは穏やかな性格「娘もなついている」

今は、ひろしを含め、3人でいい関係が築けているそうで、娘と大ゲンカをした時にひろしが間に入ってくれることもあるという。

「ひろしはとにかく穏やかなので娘もなついています。私と娘がケンカしていると、ひろしが娘をかばい、私とひろしがケンカしていたら、娘は『ひろしがかわいそう』って言うんです(笑)。ひろしのおかげもあってすごくいいトライアングルができています」

ひろしへの愛もあふれる島田だが、一番は娘だときっぱり。「やっぱり娘ですよね。娘がいるから頑張らないとと思いますし、娘のためなら、ひろしと別れなきゃいけないってなったら別れますし、娘がすべて。娘って宇宙ですね」と母の顔を見せる。

大阪で行われたサイン会に娘が来場してくれたエピソードも披露。

「SNSで『サイン会に行きます』という人が1人だったので、やばいと思って、『璃子ちゃん、本を買って並んでほしい』と電話したら、『わかった。すぐ行く』と言って来てくれて。そして、始まる前にLINEが来て、『ママ大丈夫、列をなしてるよ。私は安心したので帰らせてもらいます』って。すごく優しいんです」

5月10日の島田の誕生日に娘からもらったプレゼントも見せてくれた。島田へのメッセージとともに、「何も言わずにひろしの愚痴を聞くよの券」「なんでもおごってあげるよの券」など、さまざまな手書きの券が一式になったもので、「うれしすぎて『璃子ちゃんありがとう』ってアンサーを書いちゃいました」と満面の笑みを見せる。

そして、「娘は私のことを友達か年の離れたお姉ちゃんぐらいに思っていると思いますが、このままでいいかなと。家でも私がギャグとかしてしまって、娘も大笑いして、お母さんという感じではないですが、友達みたいな関係でずっといられたらなと思います」と語る島田。娘、ひろしとの日々でパワーを蓄えつつ、これからも新喜劇のステージに全力投球で挑み続ける。

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■島田珠代
1970年5月10日生まれ、大阪府出身。高校在学中に『4時ですよ~だ』の一般人参加コーナーに出演したことをきっかけに1988年に吉本興業に入り活動を開始。吉本新喜劇の代表的女優として活躍。“パンティーテックス”などの持ちネタで知られる。現在、吉本新喜劇65周年記念ツアーが開催中で、来年3月30日の北海道公演まで全65公演以上が予定されている。