俳優の藤原竜也が12日、東京・芝公園のザ・プリンス パークタワー東京で行われた舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』の総観客数100万人突破記念イベントに出席した。
舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』は、小説『ハリー・ポッター』シリーズの作者である J.K.ローリングが、ジョン・ティファニー、ジャック・ソーンと共に舞台のために書き下ろした『ハリー・ポッター』シリーズ8作目の物語。小説の最終巻から19年後、父親になった37歳のハリー・ポッターとその息子・アルバスの関係を軸に描かれる新たな冒険物語は、世界中で多くの演劇賞を獲得するなど好評を博している。日本国内でも「第30回読売演劇大賞」の選考委員特別賞、「第48回菊田一夫演劇大賞」を受賞するなど高い評価を獲得した。2016年7月のロンドン初演を皮切りに、ニューヨーク、オーストラリア・メルボルン、サンフランシスコ、ドイツ・ハンブルク、カナダ・トロントの6都市で上演され、いずれの都市でも大ヒットを記録。世界で7番目、アジア初上陸となる東京公演は、2022年7月8日の本公演開幕以降現在も絶賛ロングラン上演中で、8月9日をもって総観客数100万人を突破した。
この日行われたイベントに、初代のハリー役を務めた藤原竜也が登壇。東京タワーの点灯式に臨んだ。自身が出演した舞台が2年間で観客100万人突破したことに「すごいことだと思いますし、観客の皆さんに支えていただけなければ成立しないことですから、改めて数字を聞いて多くの人たちに支えられてここまでやってきたし、ありがたいことだと思っています」と感謝の言葉。同舞台については「知らないことだらけで稽古も3カ月ぐらいやっていて大変な舞台でした。未知の領域に足を踏み入れるような感じでしたが、結果多くの方に受け入れてもらって嬉しいです」と振り返り、「最初はニューヨークで見たんですが、非常に優れた演劇でした。キャッチコピーの"現実になる"がお客さんの目の前で再現されることでお客さんを飽きさせないことかなと思います」と同舞台の魅力を語った。
2年以上ロングランを続けている同舞台にちなみ、「自身が長期間続けていることは?」という質問に「毎年舞台に立たせてもらい、演劇というのは毎日やるわけですから、体調管理、食事も含めて健康管理ということになるんじゃないんですかね。20代30代の時は勢いとか若さで突っ走った部分がありますが、40歳を超えたら健康第一。健康に気を使って演劇に向き合っていくことがテーマになってきます」と力を込めた。
また、閉幕したパリオリンピックの話題となり、「ほぼ見ました。バスケも注目していましたが、石川佳純ちゃんのインタビューが素晴らしい!」と絶賛するも、自身は「キャスターは絶対にできない。キャスターも大変でしょうね。やってみたいとは思わないですね」と語った。
イベントの最後には東京タワーの点灯式を実施。藤原が『ハリー・ポッター』の魔法を披露して東京タワーの東西南北四面にホグワーツ四寮カラー(赤、黄色、青、緑)がライトアップされた。人生で初めての点灯式に臨んだ藤原は「素敵です。(ライトアップされた)その瞬間は見逃したというのが心残りですが(笑)」と苦笑いも「東京タワーという場所で点灯させてもらったことはうれしいですね」と満足げだった。