JA共済が特別協賛するイベント「シズオカンキッズ応援隊」が、7月20日にツインメッセ静岡で開催された。地元テレビ局「Daiichi-TV」の協力のもと、今年度で4年目の実施となるという本イベント。子育て中のファミリーが楽しめる各出展ブースの様子などを取材した。
■地域の子育てファミリーが楽しめるイベント
入場無料で親子が楽しめる夏休み時期の恒例のイベントとして、今年で4回目の開催となった「シズオカンキッズ応援隊」。JA共済連静岡では地域貢献活動の一環で、地域の子どもたちの成長を応援するため、地元テレビ局の「Daiichi TV」が主催する本イベントに特別協賛している。
出張形式のイベントとして静岡県各地で実施していることも特徴で、昨年度は県内4か所で開催され、ツインメッセ静岡(静岡市)で昨年開催されたイベントには約7,500人を動員したという。また、伊豆で開催した際は約3,500人という来場者数を記録したとのことで、小さな子どものいる多くの県民が、家族連れで楽しめるイベントとなっているようだ。
「非常に多くのご家族が足を運ばれるイベントとなっていて、年々、来場者数は増えています。毎年のように足を運んでいるリピーターも多いようです。3世代で揃って来場されるご家族も多く、人数が混雑してきた時は入場制限をかけることもあるほどですが、来場者の方から「毎年やってほしい」といった声が多くお寄せいただいています」とは、JA共済連静岡の加藤泰隆氏。
本イベントでJA共済連静岡は「ちょいムズチャレンジ」のブースを出展した。「ちょいムズチャレンジ」は、子どもたちの健やかな成長を応援するためにJA共済と大手総合スポーツ用品メーカーのミズノがコラボした運動プログラム。文部科学省の「幼児期運動指針」に基づく「幼少期に身につけたい36の基本動作」のうち、「なげる」「うつ」「ける」の3つの動作を中心に、ゲーム形式で遊びながら体験できる。
対象は幼児などで「サッカー×カーリング」「ゴルフ×ボウリング」「フラインングディスク×バスケ」といったスポーツを組み合わせた運動あそびに多くの子どもたちが挑戦。3種類のプログラムをレクリエーション感覚で楽しみながら、運動能力の発達に必要な動きを体感していた。
■親子で1日満喫できる盛りだくさんの内容
地元で体操教室やスポーツ教室が展開する「きのいい羊達」の「体操体験」も多くの子どもで賑わっており、地元警察署が展開するブースでは、パトカーと一緒に記念写真が撮れるフォトスポットを用意。オリジナル免許証をつくってもらえるJAFのブースにも長い行列ができていた。
「身体を動かして運動することなどもそうですが、子どもたちが楽しみやすい体験型のコンテンツを積極的に取り入れています。また、地元の農協や警察、JAFなどが参加する地元密着型のイベントなので、お仕事体験のようなかたちで、子どもたちに地域のお仕事に触れていただく機会にもなっていますね」
本イベントを主催する「Daiichi-TV」では、テレビ中継のレポーター気分を味わえるブースを出展。静岡県内ローカルの夕方ワイド番組「まるごと」で行われているという、県民にはお馴染みのビンゴゲームのコーナーも大人気だった。
また、ステージでは「Daiichi-TV」のアナウンサーや、日テレのマスコットキャラ「そらジロー」が出演するクイズを開催。「それいけ! アンパンマンショー」や「お楽しみ抽選会」なども2部制で催され、たくさんの子どもたちを楽しませていた。
会場の中央には飲食エリアもあり、「JAマルシェ」では農協から提供された地場野菜やおにぎりなどの軽食を販売。今年はお茶の産地として名高い静岡県にある11のJAが一体となり、11の産地のお茶をブレンドして作り上げた「揉一ひとえ」を試飲・購入できるコーナーなども設けられていた。毎年こうしたマルシェは地元の人たちが多く参加する本イベントでも好評を得ているようだ。
入場無料で楽しめる「シズオカンキッズ応援隊」だが、中には別途料金が掛かる「メダカすくい」(400円)や工作体験コーナー(300円)のブースも。昨年は「化石発掘」などが行われた工作体験では、今年は消しゴムを組み立てる「消しゴムブロック」が実施された。
そのほか「アンパンマンフォトスポット」など、親子揃って1日満喫できる盛りだくさんの内容で開催された本イベント。昨年度には「0歳から楽しむ親子クラシックコンサート」も開催したJA共済連静岡では、地域の子育て世代を応援する取り組みを継続的に展開していくという。
「より幅広い層が楽しめるユニバーサルスポーツに関するイベントなども企画していきます。こうした子育て支援活動に加えて、交通事故の未然防止活動はもちろん、防災教育など防災に関する活動にも力を入れていき、地域で安心して暮らせるような地域貢献活動を行なっていければと思っています」