日本労働組合総連合会(連合)は、「フリーランスとして働く人の意識・実態調査2024」の結果を8月5日に発表した。同調査は2024年6月12日~6月19日の期間、全国の20歳以上の男女でフリーランスとして働く1,000人を対象にインターネットを用いて行われた。
仕事中や通勤途中に、休業しなければならないようなケガや病気を患ったことはあるか聞いたところ、「ある」は20.0%、「ない」は80.0%となった。
仕事内容別にみると、「ある」と回答した人の割合は、営業・販売関連(30.2%)が最も高くなり、ものづくり・ものはこび関連(26.9%)、クリエイティブ関連(26.8%)が続いた。
仕事中や通勤途中に、休業しなければならないようなケガや病気を患ったことがある人に、その際どれくらいの期間、働けなくなったか聞いたところ「1週間超~1カ月以内」(31.0%)が最も高くなり、「1カ月超~6カ月以内」(24.5%)、「4日~1週間以内」(13.5%)が続いた。
また、「1カ月超」(「1カ月超~6カ月以内」から「それ以上」までの合計)は46.0%だった。
フリーランスがより働きやすくなるために必要だと思うことを聞いたところ、「フリーランスの立場や権利を守る法律の整備」(40.0%)がトップに。
次いで、「フリーランスが利用できる福利厚生(健康診断や施設利用・旅行の優待サービス、税務・法務サポート、スキルアップ支援、入院見舞金等)」(33.1%)、「所得が補償される制度・仕組み(病気やケガで働けなくなった際の補償)」(25.3%)、「老後の支えとなる年金制度」(18.3%)、「雇用保険のような制度・仕組み(失業中の生活の安定を図るための仕組み)」(17.1%)が続いた。
世代別にみると、20代と30代では「フリーランスが利用できる福利厚生(健康診断や施設利用・旅行の優待サービス、税務・法務サポート、スキルアップ支援、入院見舞金等)」(順に37.5%、42.3%)が最も高くなった。
仕事内容別にみると、営業・販売関連では「フリーランスの立場や権利を守る法律の整備」と「フリーランスが利用できる福利厚生(健康診断や施設利用・旅行の優待サービス、税務・法務サポート、スキルアップ支援、入院見舞金等)」(各30.2%)が同率で1位だった。
からだ・健康関連とものづくり・ものはこび関連では「フリーランスが利用できる福利厚生(健康診断や施設利用・旅行の優待サービス、税務・法務サポート、スキルアップ支援、入院見舞金等)」(順に39.7%、28.8%)が1位となった。