米NVM Express, Inc.は8月6日(現地時間)、3つの新しい仕様と8つの更新された仕様を含む「NVM Express 2.1」をリリースした。後方互換を維持したまま複数の新機能が統合されている。
「NVMe技術は当初単一のPCIe SSD向けに始まったとしながらも、今では複数のコマンドセットを含む約12の仕様に成長した」と言及。NVMe Boot仕様、Subsystem Local Memoryコマンドセット、Computational Programsコマンドセットが追加され、NVMe 2.1 Base仕様、Command Set仕様 (NVM Command Set、ZNS Command Set、Key Value Command Set)、トランスポート仕様 (PCIe Transport、Fibre Channel Transport、RDMA Transport、TCP Transport)、およびNVMe Management Interface仕様が更新されている。
主な新機能
- NVMサブシステム間でのPCIe NVMeコントローラのライブマイグレーションが可能に
- エコシステムの統合を簡素化し、以前のNVMe仕様との後方互換性を持つSSD用の新しいホスト指向のデータ配置
- 一部のホスト処理をNVMeストレージデバイスにオフロードするためのサポート
- NVMe over Fabrics (NVMe-oF) 用のネットワークブートメカニズム
- NVMe over Fabrics ゾーニングのサポート
- 暗号化キーのホスト管理とKey Per I/Oによるきめ細かな暗号化の提供
- TLS 1.3のサポート、DH-HMAC-CHAPの集中型認証検証エンティティ、サニタイズ後のメディア検証などのセキュリティ強化
- 高可用性アウトオブバンド管理、I3C経由の管理、アウトオブバンド管理非同期イベント、基礎となるNVMサブシステム物理リソースからのエクスポートNVMサブシステムの動的作成のサポートを含む管理機能強化