ヤマト運輸は2024年8月6日、観光客の快適な旅行をサポートする新店舗「なんば駅前営業所」を大阪ミナミの玄関口・難波にオープンした。
従来の荷物発送サービスに加え、自動手荷物預け機を導入し、手ぶら観光を推進する。
難波/なんば駅には、JRや地下鉄、関西国際空港から直通の特急線もある南海電鉄など、6路線が乗り入れる。
道頓堀をはじめとした観光スポットやショッピングエリアがあり、観光客の乗降も多い一方で、コインロッカーの空き不足や、大きなスーツケースがコインロッカーに入らないなどの課題があった。
タッチパネル操作で簡単に預け入れ、取り出しできる
コインロッカー不足の需要に応えるべく、全国の営業所の中ではじめて、荷物を無人で預かることのできる「バゲッジキーパー」を導入した。
利用者自身が備え付けのタッチパネルを操作することでスムーズに荷物の預け入れ/取り出しができる。支払いはクレジットカード、電子マネー、QRコード決済などキャッシュレス決済に対応。
預け入れ料金は荷物の大きさによって変わり、1つあたり「大サイズ※高さ92cm×横幅67cm」(800円)、「小サイズ※高さ67cm×横幅43cm」(600円)で、当日の9時から20時まで預けられる。
1.画面上に映し出されたQRコードをスマートフォンで撮影
2.撮影したQRコードをかざし、決済端末で料金を支払う
3.投入口が開いたら荷物を入れる。
初見でも直感的に操作できるので、荷物の預け入れが完了するまでに数分とスムーズ。取り出しの際は、最初に撮影したQRコードを機械に読み込ませると荷物が出てくる。
コインロッカーでは、ちょうど良い場所が空いていなくて重い荷物を上げるのが大変……ということもあるが、こちらはその心配がいらないのが嬉しい。
英語、中国語(繁体字・簡体字)、韓国語にも対応し、インバウンドの需要も狙う。
朝に出して「その日に受け取る」当日配達も対応
有人カウンターの上に設置されたモニターでは、今後周辺店舗の情報も流し、地域活性化にもつなげる予定だという。
手ぶら観光推進の一環として、大阪市北区、此花区、中央区と、京都市下京区、東山区、南区への発送の場合は、11時30分までに営業所に持ち込むと、当日中に受け取れる当日配達サービスにも対応している。
大阪・京都観光での中心部はおおよそカバーしているので、自身の予定に合わせて、一時手荷物預かりか当日配達を使い分けるのが良さそうだ。
難波駅や道頓堀周辺はインバウンド客も多く、平日でも混雑していることが多いので、サービスを活用してストレスなく観光を楽しんでみては。