窮地の中、「爆破」を昇華し編み出した新技“クラスター”で死柄木弔=オール・フォー・ワン(AFO)を驚愕させる攻撃を見せた爆豪勝己。しかし無情にも、死柄木の一撃がその胸を貫き、心臓が停止してしまう。一方各地でも、轟焦凍の新技“赫灼熱拳・燐”を模して荼毘が復活し、さらにAFOがエリの“個性”から作り出した薬物で自身の肉体を巻き戻し始める。劣勢に立たされるヒーローたちだが、それでも諦めない! エッジショットはその身を挺して爆豪の心肺蘇生に挑み、そして通形ミリオやミルコも死柄木に立ち向かっていく。そして遂に……というストーリー。
爆豪の心臓が止まってしまったという事実が、多くの視聴者に衝撃を与えた前回。爆豪に駆け寄ったベストジーニストは、諦めずに心臓を縫い合わせるが、それだけでは足りない。そんな中、近づいてきたエッジショットは“個性”『紙肢』で身体を糸のように細くし始める。
「俺がこの子の心臓になる!」――自身の命を削りながら心肺蘇生をしようとするエッジショットの姿に、SNS上では「エッジショット戻れなくなっちゃうの……?」「『全部獲る』はエッジショット自身も入ってるよね?」と、心配の声が上がっている。
しかし、死柄木もそれを黙って見ているわけではない。「それは俺がもう壊したんだよ!」と異様な執着心で、蘇生を阻止しようと攻撃してくる。そして死柄木の身体は“この場に適した個体”に変化。もう、誰にも止められないといった状況だった。そこで「二秒持ち堪えて!」と連絡が入る。二秒の長さに絶望するベストジーニストとミリオだったが、そんなミリオの脳裏に浮かんだのは、今は亡きサー・ナイトアイの笑顔だった。
ミリオのギャグは、絶望的な状況から命運を分ける二秒を捻りだす。そして、やっと「天空の棺」に緑谷出久(デク)が到着した。ついにデクと死柄木の戦いが始まる! 多くの視聴者が、この戦いの行く末を見守っている。
【文:山田 奈央】