新潟県の新たな新情報発信拠点「銀座・新潟情報館 THE NIIGATA」が8月8日、東京・銀座すずらん通りにオープンする。新潟のアンテナショップはこれまで表参道にあったが(「新潟館ネスパス」)、アンテナショップ激戦区の銀座に移転。ビルの地下1階〜3階、8階に展開する。
1Fショップは新潟食材の物販、毎日お店で握るおにぎり屋さんも
1階は物販フロアになっており、新潟で収穫した野菜や果物、日本海の海産物、お菓子、など都内では珍しい商品がギュギュッと並んでいる。
気になったのは店内入ってすぐの目立つ場所にあった枝豆。新潟県は枝豆の作付面積が全国ナンバーワンで、新潟の夏の食卓には大きなザルに山盛りになった枝豆が風物詩なのだそう。
さらに、「THE ONIGIRI・Ya」も併設されている。米はすべて魚沼産コシヒカリを使用、常時10種類が並ぶが、うち2種類は新潟産の具材が使用されている。
たとえば、「醤油の実」や「ががなんばん」などだが、どちらも聞き慣れない具材。物販コーナーで販売されていたのを発見し、よく見てみると、「ががなんばん」は「しょうが・みょうが・かぐらなんばん」ということが分かった! 新潟ならではの食材に出会えるのがうれしい。
2Fには都内最大規模の日本酒試飲スペースが
2階には日本酒・焼酎・地ビール・県産ワインといった新潟のお酒から、酒器・包丁・カトラリー・工芸品などが並ぶ。都内でこれだけの新潟のお酒が取り扱いされている場所は珍しいのでは!? お酒好きなら絶対にテンションがあがる。
試飲コーナー「新潟清酒・THE SAKE Stand」では新潟県を代表する日本酒(常時40種類/入れ替えあり)が1,500円で5杯まで試飲可能。試飲のバリエーションは都内最大規模、さらに都内では手に入りにくい新潟の日本酒が揃っているのも魅力。
4つのコーナー分けがされており、左から佐渡・下越・中越・上越とエリア別に日本酒が並んでいる。40種類もあって「どれを飲めば良いのか分からない」と迷ってしまう方は気分や好みにあったお酒を提案してくれるAIソムリエを利用してみると良いだろう。
試飲の際はレジでお金を支払い、おちょことQRコードを受け取る。QRコードをかざすことでお酒が出てくる仕組みだ。
40種の日本酒選定をした担当者にイチオシの銘柄を聞いてみたところ、3つの日本酒を「これは飲んでほしい!」と紹介してくれた。
「清泉七代目」(久須美酒造)は、涼しげな香りが主体で、バランスの取れた逸品。「至」(逸見酒造)は、干し芋や杏のようなふくよかな香りが主体で、徐々に旨味にコクが増していき、最後にキレを感じる。「千代の光KENICHIRO」(千代の光酒造)は白麴で仕込んでおり、優しい甘味とみずみずしい酸味にヤクルトを感じる爽快さだ。日本酒は順次入れ替わっていくため、気になる方は早めに試飲してみてほしい。
3Fイベントスペースは新潟ならではのアートも
3階はイベントスペースとなっており、常時アート作品を展示し、新潟の魅力に触れるイベントも開催される。床に並ぶ色とりどりのものは、新潟県内705箇所から集められた土だ。すべて自然のままの色ということで、広大な新潟県の土地を感じることができるかもしれない。
8Fは新潟の食材や食器にこだわるイタリアンレストラン
8階にはレストラン「THE NIIGATA Bit GINZA」がある。「燕三条」を拠点とするイタリアンレストランで、食材から使用されている食器やカトラリーまで店内至るところに新潟ゆかりの品を使用しているのが特徴だ。
たとえばコース料理では、ユニークな新潟県の形のお皿に料理が置かれている。上越の位置に置かれているのは上越の食材や調味料を使った料理があるというこだわりだ。基本的にはほぼすべての食器・食材が新潟のものが使われている。
ほかにも、地下1階には移住相談窓口もあり、UターンやIターンの総合相談ができる。4フロアで存分に新潟県の魅力が楽しめる「銀座・新潟情報館 THE NIIGATA」。銀座に立ち寄った際はぜひ足を運んでみてほしい。