イケア・ジャパンは8月1日、産官学の協働で、2050年に向けた未来の家での平等について考える取り組み「Life at Home 2050」を始動することを発表した。
「Life at Home 2050」の始動が発表された8月1日は、イケアが2010年に制定した「やっぱり家の日」にあたる。
イケアは、社会の平等・公平は、家での暮らしから始まると考え、「イクオリティ(平等)・ダイバーシティ(多様性)・インクルージョン(多様性の受け入れ)」の推進に注力し、家での暮らし、過ごし方、役割分担の平等・公平などを考えた「Life at Home(家での暮らし)」を理解しようと取り組んでいる。
「Life at Home 2050」はその一環で、家での暮らしのパートナーとしてより多くの人々に「やっぱり家が好き」と感じてもらえるよう、同じ志を持つさまざまな業種の企業やスウェーデン大使館、有識者らと一緒に、「家での平等」を考え、その未来を実現するためのアクションを起こす取り組みを実施する。
始動にあたり、取り組みに賛同する企業の部門担当者や有識者が集い、6月からワークショップを実施してきた。8月1日の「やっぱり家の日」には、ワークショップに参加した企業関係者や有識者とともに、家での平等における現在を知り、未来を考えるシンポジウムを開催した。
同社では7月5日・6日、全国の20歳から60歳以上の男女計2,067名を対象に、「家での平等」に関するアンケートを実施した。家での平等に満足していると回答した人は58.6%だが、職場・社会とマクロになるにしたがって、満足している人の割合が急激に減っている。反対に、満足していないと回答した人の割合はマクロになるにしたがって増加することがわかった。
同社では、家での平等から社会を変えたいと考えているという。この調査結果をさらに「Life at Home 2050」で分析し、今後は2050年までの目標やアクションをより具体的に定め、産官学連携のもと、家でのジェンダー平等に向けて取り組みを推進していく。