「みんなの遺品整理」を運営するLIFULL seniorは、「親と話したい"親の今後"にまつわる話題」に関する調査結果を7月31日に発表した。同調査は2024年7月2日〜7月6日の期間、両親またはどちらかの死を経験した40歳以上の男女260人、両親またはどちらかが健在の40歳以上の男女293名を対象にインターネットを用いて行われた。
親が生前のうちに十分に話し合えなかった話題を聞いたところ、「特になし」と回答したのは2.7%にとどまり、97.3%の人が「会話が不十分だった話題が何かしらある」と感じていることがわかった。
会話が不十分だった具体的な話題については「家の片付け・遺品整理」が44.2%と最多回答。「遺産や相続」(41.5%)が続き、「老後の医療・介護ケア」(38.5%)や「親の老後の資金計画」(36.5%)という結果となった。
親の家の片付け・遺品整理はどの程度大変だったか尋ねたところ、「非常に大変だった」(34.0%)、「大変だった」(40.4%)となり、7割以上が対応の大変さを感じていることがわかった。一方で、「全く大変ではなかった」と回答した人はゼロだった。
親の家の片付け・遺品整理において大変だった理由には、「肉体的な負担」(49.8%)、「感情的な負担」(46.5%)、「時間を要した」(41.2%)が上位を占めた。なお「肉体的な負担」は、遺品整理の大変さを感じた人の55.9%が理由にあげた。
親が健在の人を対象に、"親の今後"について十分に話し合えていると思う話題について聞いたところ、「特になし」(34.5%)と「健康状態」(34.5%)の2つが最も多く、次いで「老後の医療・介護ケア」(17.4%)という回答結果だった。
一方、親の死を経験した人を対象に親との会話が不十分だった最多の話題「家の片付け・遺品整理」は、この質問ではわずか5.8%にとどまった。親が健在なうちは話題の優先度として低いことが明らかになった。
親が健在の人を対象に、親の今後について十分に話せていない話題がある理由について聞いたところ、「話を切り出すタイミングがわからない」(27.3%)、「具体的に何を話せばよいかわからない」(25.9%)、「親が将来の話を避ける」(25.6%)が上位回答となった。