クルマのサブスクリプションサービスを手掛けるKINTOは8月1日、石川県にて「福祉車両サブスク」を開始した。

  • 1カ月単位での利用が可能な「福祉車両サブスク」を開始

どんなサブスク?

KINTOでは"一人ひとりの「移動」に「感動」を"というビジョンに基づき、身体が不自由な人や高齢者、その人たちを介護・介助する人に気軽に移動を楽しんでもらうためのモビリティサービスを「KINTO care」と定義。これまでさまざまなサービスを検討してきており、その一環として「福祉車両サブスク」を実施する。

同サービスは1カ月単位での利用が可能。申込金・中途解約金は不要だ。将来的な全国展開に先駆け今回、まずは石川県で、石川トヨペットカローラとともに個人のユーザーを対象として開始する。

■「福祉車両サブスク」を開始する背景とは?

ユーザーの消費スタイルが「所有」から「利活用」へシフトする時代に、「気軽にクルマを利用したい」というニーズに応えるため、同社は2019年にクルマのサブスクリプションサービスを始めた。

さらに2021年には「座席が回転し傾くことで足を地面に着けたまま立ち座りすることができ、乗降が容易になるターンチルトシート」を設定した車両の取り扱いを開始。この取り組みを通して「乗降サポート機能は必要な期間が見通しにくいため、サブスクがぴったり」「サブスクならライフステージに合わせて必要なクルマに乗ることができる」といったユーザーの声が寄せられた。

そして今回、このようなニーズをもとに、これまでのサブスクリプションサービス「KINTO ONE」とは別に「福祉車両サブスク」を新たなサービスとして開発。身体の不自由な人が外出のために使用する福祉車両を1カ月単位で利用可能、さらに申込金・中途解約金は不要とすることで、福祉車両を必要とする人がより気軽に利用できるサービスを実現した。

■車種ラインアップ

  • 取り扱い車種「シエンタ」(2024年式・Gグレード・ガソリン・2WD・車いす仕様車 タイプⅠ)

まずは車いす仕様車(スロープタイプ)の「シエンタ」からスタート。今後、ユーザーの声を聞きながらリフトアップシートといった福祉車両のバリエーションや車種の拡大を予定している。

■まずは石川県からスタート!

KINTOと同じく「どなたにも、分け隔てなくお出かけを楽しんでいただきたい」という想いを持つ石川トヨペットカローラとともに、福祉車両のサブスクをスタートさせる。石川トヨペットカローラは、福祉車両専門の体験型ショールーム「モビリティパーク金沢」など、福祉車両の認知拡大・販売推進を積極的に行っている。

石川県での取り組みをもとに今後、より多くのユーザーが利用できるよう提供エリアを拡大していく。

■「福祉車両サブスク」概要

取り扱い車種:「シエンタ」(2024年式・Gグレード・ガソリン・2WD・車いす仕様車 タイプⅠ)
月額利用料:118,000円/月(消費税非課税)
申込金・中途解約金:なし
契約期間:
・1カ月単位で利用可能
・中途解約は、当月末までの解約の申し出で、翌月末までの利用となる
契約対象:個人のユーザー(事業用の用途は対象外)
契約形態:マンスリーレンタカー契約(1カ月ごとの自動更新)
月額利用料に含まれるもの:車両利用料、契約期間中の各種税金・保険(自動車税種別割、重量税、自賠責保険料、 自動車保険(任意保険)料)、メンテナンス(点検、車検など)、消耗品(油脂類、夏・冬タイヤなど) 等
申し込み方法:WEBで来店予約のうえ、石川トヨペットカローラ・モビリティパーク金沢にて契約