シャープは8月1日、プラズマクラスタードラム式洗濯乾燥機の新モデルを発表しました。発表されたのは洗濯容量12kg、乾燥容量6kgで最上位モデル「ES-X12C」と、同容量で機能を絞った「ES-V12C」、洗濯容量11kg、乾燥容量6kgの「ES-G11」の3モデル。
新製品は従来モデルより省エネ性能がアップし、乾燥時の衣類シワを抑制できるようになりました。価格はオープンで市場想定価格はES-X12Cが394,000円前後、ES-V12Cが350,000円前後、ES-G11Cが328,000円前後です。
省エネ性能と節水性で人気のシャープドラム式洗濯乾燥機
シャープのドラム式洗濯乾燥機は今まで洗濯容量11kgが一番大きなモデルでしたが、新モデルでは容量12kgモデルが登場(乾燥容量は据え置き)。
洗濯容量が1kg増えた分内部にあるドラムの奥行きは約2cmアップしていますが、なんと本体サイズは3モデルともに従来と同じ幅645×奥行き732×高さ1,100mm(給排水ホース含む)をキープしています。
シャープのドラム式洗濯乾燥機プレミアムモデルの特徴といえば、業界トップクラスの省エネ性と節水性でしょう。
省エネ製の高さは温度・湿度・水位・重量・泡・光・振動の7種類のセンサーを駆使し、最適で無駄のない運転をすることで実現。昨年のフラッグシップモデルであるES-X11Bも、2023年の省エネ大賞経済産業大臣賞を取得する省エネ性能を誇っていました。
新製品はさらなる省エネ性を追求。6kgの衣類を洗濯から乾燥までしたときの消費電力は、昨年モデルは600Whでしたが、新モデルのES-X12Cはさらに省エネな590Whになりました。
ちなみに、シャープのドラム式洗濯乾燥機最上位モデルの省エネ性能が高い理由は複数ありますが、大きな理由のひとつが「ハイブリッド乾燥NEXT」にあります。
多くのプレミアムドラム式洗濯乾燥機は乾燥にヒートポンプだけを利用しますが、シャープはヒートポンプとともにヒーターを補助的に利用。ヒーターで予熱時間を減らしたり、乾き具合に合わせてヒーターで温度をキープすることで乾燥時間を短縮し、効率的かつ省エネな乾燥が行えるのです。
さらに、新製品は節水性もアップ。使用水量は12kg洗濯時で約77Lで、これは業界トップレベルの節水性能です(2024年7月時点において)。この節水性を実現できた大きな理由が「マイクロ高圧シャワー」の導入。洗濯時とすすぎ時に高い圧力をかけた水を衣類に吹き付けることで、無駄な水を抑えてしっかり洗濯・すすぎができます。
モモンガの羽根でさらに省エネかつシワのない乾燥も
新製品の省エネ性がアップした理由には、風を生み出すファン形状の進化もあります。
シャープには自然の仕組みを家電に応用する「ネイチャーテクノロジー」という考え方がありますが、新製品のファンの羽根形状は「モモンガの滑空姿勢」を参考にデザインされています。
従来のファンの羽根は「C」型のシンプルな形状でしたが、新モデルは「S」に近い形になりました。
モモンガの形状を模すことで羽根1枚1枚がより効率的に空気を捕まえ、同じ直径のファンでもより強い風が作れます。このモモンガ形状の羽根と、風を送る風路の再設計により新製品は約25%強い風を送り込むことが可能になり、省エネ性もアップしました。
「乾燥時の風が強くなる」ことにより、省エネ以外のメリットもあります。それが衣類のシワ軽減です。乾燥時に衣類に強い風をあてることで、シワを伸ばしながらの乾燥ができます。
乾燥機能を頻繁に利用する家庭なら、電気代はどうしても気になるはず。省エネ性能が高いシャープのドラム式洗濯乾燥機はそんな家庭にチェックしてほしい製品です。
ちなみに、今回は省エネ性や新機能であるモモンガファンを中心に新製品を紹介しましたが、シャープのプラズマクラスタードラム式洗濯乾燥機は高圧シャワーなどによる汚れ落ちの良さや、お手入れの手軽さも人気。また、プラズマクラスター技術を使って水を使わずに除菌・消臭したり、衣類の静電気を抑えるといった機能にも注目です。