ニチレイフーズは7月31日、「チャーハン」に関する意識・実態調査「全国チャーハン調査2024」の結果を発表した。調査は2024年5月31日~6月7日、20~79歳の男女14,100名を対象にインターネットで行われた。

  • 喫食者の1カ月間の1人あたりの平均量

20~79歳の男女のうち、1カ月に1回以上「チャーハン」を食べている人の割合(喫食率)は64%。喫食頻度と一度に食べる量(平均)とを掛け合わせると、1年間では約238万トンが消費され、1カ月1人当たり平均は約3428.7kg、13.7皿(1皿あたり250gで算出)を食べる計算であった。

好きなおかずランキング4年連続No1のからあげ(2023年8月実施「全国から揚げ調査2023」より)は1カ月1人当たり1507.5g、50個(からあげ1個あたり30gで算出)。「チャーハン」は主食で食べる量は違うが、からあげの約2.3倍の量を食ベている結果に。

  • チャーハン喫食構成比

実際にどのような「チャーハン」を食べているか確認したところ、「手作り」「冷凍食品」「中華料理店」の順に食べている人が多い結果であった。2020年と比較すると、「手作り」が低下し、「中華料理店」での喫食率が増加。2020年当時のコロナ禍での外出自粛による「おうち時間の増加」から、コロナ感染症が第5類への移行し、現在は日常生活に戻りつつあり、外食の機会が増えたのではないかと思われる。また、今年は「チャーハン」と聞いて「町中華」とイメージする者が現れた。

  • チャーハンをよく食べている県

1カ月に1回以上「チャーハン」を食べている人の割合(喫食率)を都道府県別でみると、「石川県」「奈良県」「島根県」が68.7%で3県同一1位を獲得。1カ月に1回以上「チャーハン」を食べている人の割合(喫食率)を都道府県別でみると、「石川県」「奈良県」「島根県」が68.7%で3県同一1位を獲得。1カ月に食べる量では「東京都」が1人当たり平均約4.4㎏と最も多く、2位「北海道」約3.5㎏と3位「福島県」約3.3㎏と大差がみられた。喫食ルート別の食べている割合(喫食率)の1位の県は、手作り「大阪府」、冷凍食品「秋田県」、中華専門店「東京都」、惣菜「東京都」、外食店「東京都」、チルド弁当「秋田県」だった。

  • 米飯類17種類の中で好きな料理

  • 米飯は好きではない/食べない割合

米飯料理17種類(複数選択可)の中では「チャーハン」好きが73.5%と際立って多く、次いで「おにぎり(65.5%)」「かつ丼(62.9%)」「炊き込みご飯(61.9%)」「牛丼(60.9%)」と続いた。しかし、20代で19.1%、30代で11.6%が「米飯が好きではない/食べない」と回答しており、若年層を中心に米飯喫食離れの様相がみられ、チャーハン喫食率のやや低下にも影響を与えたと推測。なお、中華料理18種類(複数選択可)の中でも、「チャーハン」は「餃子(74.5%)」に次いで2番目に多い好意者(72.8%)を獲得した。

  • 入れている食材

手作りに入れる具材を27種類から選んでもらうと、卵・ネギ・豚肉類(ウインナー、ハム、焼豚、ベーコン、豚肉)の順だった。この3つは手作りチャーハンの具材として王道と思われる。都道府県別にみると、「福岡県」「富山県」「鹿児島県」「京都府」「北海道」「和歌山県」「新潟県」の順に、多岐にわたる具材を入れている傾向があった。 一方、「青森県」「茨城県」「兵庫県」「栃木県」では手作りチャーハンの具材の種類は多くない様子がみられた。

  • 冷凍食品のチャーハンの調理法

冷凍食品のチャーハンの調理法を聞いたところ、4回に3回(75%)が電子レンジで調理。2020年に比べ「フライパン」調理率がやや減少し、「電子レンジ」調理率が増加。冷凍食品のチャーハンは電子レンジで美味しく食べられることが周知され、より簡単な調理が増えたと推測される。