金融教育の「Financial Free College」を運営するバイアンドホールドは7月30日、「スタート半年での新NISA利用の実態調査」の結果を発表した。調査は2024年7月22日、全国の30歳~59歳の男女500人を対象にインターネットで行われた。
「つみたて投資枠」が43%でトップ
初めに新NISA口座をすでに開設している500名に対し、「つみたて投資枠と成長投資枠のどちらを利用していますか」と質問を行った。その結果、「つみたて投資枠」が43%でトップとなった。以下は「つみたて投資枠と成長投資枠を併用」(32%)、「成長投資枠」(17%)、「まだ投資していない」(8%)と続いた。また、「つみたて投資枠」と「つみたて投資枠と成長投資枠を併用」の合計は75%となり、全体の4分の3が「つみたて投資枠」を利用していることが明らかになった。
「個別株(日本株)」が「投資信託(米国株)」と「投資信託(全世界株)」を抜きトップに
続いて、先の質問で「つみたて投資枠」、「つみたて投資枠と成長投資枠を併用」、「成長投資枠」と回答した461名(実際に新NISAで投資を行っていると回答した人)に対し「具体的にどのような商品に投資していますか」と複数回答可で質問した。その結果、「個別株(日本株)」が39%となり、前回トップの「投資信託(米国株)」と前回2位の「投資信託(全世界株)」を抜いてトップとなった。「個別株(日本株)」、「投資信託(全世界株)」、「投資信託(米国株)」のトップ3は前回も今回も30%以上と多くの回答を集めている。
「10万円~30万円未満」との回答が14%で前回に続いてトップ
さらに、新NISAで投資を行っている461名に「今年1年間で新NISAを利用して合計いくらを投資する予定ですか」と質問したところ、「10万円~30万円未満」との回答が14%で前回に続いてトップ。2位には「100万円~130万円未満」、「70万円~100万円未満」、「30万円~50万円未満」がともに12%で並んだ。また、8%の人が年間投資枠の上限である「360万円」と回答した。また、「未定」との回答が前回の14%から5%に下がった。投資の方向性が具体化してきた様子がうかがえる。
つみたて投資枠の利用額は上限の「10万円」が前回に続いて最多
次に「つみたて投資枠」を利用している377名(「つみたて投資枠」、「つみたて投資枠と成長投資枠を併用」と回答した人)に対し、つみたて投資枠での月々の積立金額を聞いた。その結果、上限額の「10万円」と回答した人が17%で前回に続いて最多となった。2位以下は「1万円~2万円未満」(14%)、「3万円~4万円未満」(13%)で続いた。
6割弱の人が元本比で20%未満の増加、元本割れはわずか3%
新NISAで投資を行っている461名に「新NISAを利用した投資でこれまでに元本比で何%増えていますか」と尋ねた。その結果、「10%未満」が29%でトップ。「10%~20%未満」(28%)が僅差で続いた。6割弱の人が元本比で20%未満の増加であることがわかった。「元本割れしている」との回答はわずか3%だった。