ピアソンはこのほど、「英語学習とキャリア」に関する調査結果を発表した。調査は2023年10月4日〜26日の期間、英語を第二言語またはその他の追加言語とする各国1000人の英語話者を対象にインターネットにて実施したもの。今回は、日本で実施した調査の結果に焦点をあてる。
職場における英語の重要性をみると、世界平均は85%であったのに対し、日本の平均はわずか56%との結果に。また、「今後5年間で仕事における英語の重要性は高まると思う」(67%)は、現在の意識より11%高くなったが、世界平均の88%と比較すると大幅に低い割合であることが見て取れる。
職位別に、仕事における英語の重要性について尋ねたところ、「重要だと考える」が最も多かったのは「ヘッドマネージャー」(85%)で、次いで「部門長」(76%)、「マネージャー」(73%)と続いた。一方、最も低かったのは「一般従業員」(49%)で、英語が必要な場面では新しいテクノロジー(AIや翻訳ツールなど)を利用して対応できると考えているという。
また、最年少層の回答者(Z世代)では、「英語は自分のキャリアにとってあまり重要ではない/重要ではない」(39%)が、他の国のZ世代回答者(12%)の3倍にもおよび、ここでも日本のビジネス界の国内志向性が表れていることが見て取れるとした。