元プロ野球選手で野球解説者の山本昌氏が27日、YouTubeチャンネル『【東海テレビ公式】ドラHOTpress』で公開された動画「ドラHOT+ 山本昌のスクリュー熱視線~ドラ後半戦のキーマンは!?~」に登場。中日が後半戦で挽回するために必要なことを語った。
投手陣の平均防御率に注目
動画公開日の27日終了時点で38勝48敗6分で、セ・リーグ5位だった中日。ここから勝率5割、Aクラスを目指すために必要なことを問われ、山本氏は「これしかないと思ってます。先発投手陣の立て直し」と切り出し、「今年の序盤、3月4月は先発ピッチャーがめちゃくちゃ安定してて、素晴らしい成績で上位に食い込んでたわけですけど、5月以降と、3月、4月の成績を比べるとこうなってます」と、主な先発投手陣の平均防御率が、2.47から2.91へと悪化していることを説明する。
さらに、「そんなに変わってないように見えますけど、ただ、全員軒並み下がっている」と続け、「この中で、絶好調の高橋宏斗投手の防御率を抜くと、こうなります」と、高橋を抜いた投手陣の平均防御率が、3・4月の2.59から5月は3.60まで悪化していると補足。
その上で、「約1点下がってるんですよね。5月からの試合数を考えると、相当な点数を献上してる」「打線打線って言われるけど、ピッチャー陣がね先制点をよく取られてるんですよ。ですから、打線が窮屈になっているところもある。ピッチャーが踏ん張って踏ん張って、先制点を取ったら勝てるぐらいな(試合運びがいい)。リリーフピッチャーがいいので」と自身の考えを述べ、「そういう先発陣を作ってほしいなと私は思います。立て直してほしいです」とエールを送っていた。
【編集部MEMO】
プロ野球生活32年、50歳まで現役を続けた山本昌氏。NPB史上初となる50代での登板など、投手として数々の最年長記録を保持している。自身が現役を長く続けることができた理由として、YouTubeチャンネル『上原浩治の雑談魂』にゲスト出演した際には、「工藤(公康)さんの存在も大きかった」「あの人が長くやったんで、僕はその獣道を後ろから歩いて、気づいたら45歳」「それまで『球界最年長』と言われないんで、注目されないんですよ」などと語っていた。