ベンチャーサポート相続税理士法人は7月30日、「老後の不安」に関する調査結果を発表した。同調査は、2024年4月26日から27日の間、ゼネラルリサーチ社登録モニターである全国50代~70代の男女1,024人を対象にインターネットで実施したもの。

  • 終活において、準備しておきたいこと

はじめに、終活において準備しておきたいことを聞いたところ、「身辺整理」(61.4%)が最も多い結果に。預貯金や不動産などの財産関係の整理だけでなく、身の回りの不用品などの整理や人間関係の整理などを行う身辺整理は、遺(のこ)された家族が困らないようにするためにも重要であると考えている人が多かったという。

また、「エンディングノートの作成」や「遺言書の作成」も遺される家族のためには重要なものであるが、検討している人はいずれも2割弱にとどまった。

  • 老後の財産管理について、家族や親族と話し合ったことはあるか

次に、老後の財産管理について、家族や親族と話し合ったことはあるかを質問すると、「話し合ったことはない」と回答した人は7割を超えた。次いで「何度か話し合ったことがある」(19.2%)、「1度だけ話し合ったことがある」(5.1%)、「定期的に話し合っている」(3.9%)と続いた。

  • 今後、老後の財産管理について家族や親族と話し合いたいと思うか

前項の質問で、老後の財産管理について家族や親族と「話し合ったことはない」と回答した人に対し、今後老後の財産管理について、家族や親族と話し合いたいと思うかを調査したところ、「話し合いたい」と回答した人は約半数にとどまった。年代が上がるほど老後の財産管理の話し合いを考えていることが明らかとなった。

  • 老後、最も懸念する家族間でのトラブル

老後、最も懸念する家族間でのトラブルについて尋ねると、「特にない」(36.1%)と回答した人が最も多く、次いで「介護 」(23.6%)、「亡くなった後の手続き」(14.8%)、「認知症」(13.0%)、「遺産相続」(5.6%)、「財産管理」(3.9%)、「住居(3.0%)」と続いた。

  • 自身の遺産相続で、最も不安に感じること

自身の遺産相続で、最も不安に感じていることを聞いたところ、「家族や親族とのトラブル」「相続手続きの難しさ」「相続税の税額」に不安を感じている人が多いことが明らかになった。