TimeTreeは7月30日、TimeTreeユーザーの予定動向をまとめた「未来データレポート」の8月版を公開した。同調査は2024年6月の国内アクティブユーザーを対象に、10代から60代の10歳ごとの年代に分けて登録データを分析した。
まずはお盆に特徴的な予定を調べるため、お盆とその前後の土日祝日を含む2024年8月10日~18日の9日間に、その前の9日間と比べて顕著に増加している予定を見た。その結果、お盆らしい特徴的な予定としては「休暇」「帰省」「墓参り」「盆踊り」に関連した予定が出現していた。
50代以上と50代未満の世代ではお盆期間の「夏休み」取得割合に大きな開きあり
「休暇」関連では、特に「夏休み」の予定に注目し、お盆期間の8月13日から16日に「夏休」「夏季休暇」など夏休みに関連したキーワード7つの予定を登録している人の割合を世代別に見てみたところ、50代・60代ではお盆に合わせて夏休みをとる割合が顕著に高く、若い世代とのギャップが見てとれる。また、学生が多い10代は、あえてお盆期間に「夏休み」の予定を登録しない傾向があるようだ。
若い世代はお盆に先祖を偲ぶ「墓参り」や「盆踊り」などの予定が少ない傾向
続いて、お盆休み中に多く行われる予定である「帰省」や「墓参り」「盆踊り」についても調べた。まずは帰省について、お盆とその前後の土日祝日を含む8月10日~18日の期間に「帰省」の予定を登録していた人数を世代別に見てみると、実家で暮らしている人が多い10代では帰省の予定を登録していた人数が少なくなったものの、20代以上では若い世代の方がお盆の時期に帰省の予定を入れる傾向が強くなっていた。
一方、同じ期間の「墓参り」の予定についても世代別に調べてみると、若い世代ほど墓参りの予定を入れる人は少なく、年代が上がるにつれて多くなる結果に。
さらに、お盆に関連した予定として「盆踊り」の予定についても見てみると、こちらも10~20代では「盆踊り」の予定を登録する人の割合が少ないことが顕著に見てとれた。
「盆踊り」は近年では宗教色が薄れ、お祭りごととしての側面が強まっているものの、元来は「墓参り」と同じく先祖を偲ぶイベントとしてのルーツを持っている。今回の調査結果は、お盆が若い世代にとって「帰省期間」としては認識されているものの、先祖や故人を偲ぶ慣習としては認識されなくなりつつある兆しと言えるかもしれない。
ちなみに、特に他世代との予定傾向が顕著に違った10代でお盆期間(8月13日~16日)に登録数が多い予定を見ると、1位が「部活」2位「バイト」3位「休み」4位「塾」5位「お盆」という結果に。10代にとってはお盆もいつもと変わらない予定を過ごす期間なのかもしれない。