日立製作所の子会社で鉄道システム事業を担う日立レールは、米国フィラデルフィア向け新型車両200両を南東ペンシルバニア交通局(SEPTA)から受注したと発表した。契約金額は7億2,430万ドル(1ドル=152.85円換算で約1,100億円)とのこと。

  • マーケット-フランクフォード線向け新型車両イメージ

新型車両はマーケット-フランクフォード線の老朽化した車両を置き換えるため投入される。車いす・ベビーカー・自転車等を利用する人向けにアクセシブルスペースを設けるほか、リアルタイムデータを備えたデジタル路線案内、消費エネルギーを低減するための回生ブレーキ、改善された乗客通信システムなどを備える。ロングシート仕様とし、従来より乗客輸送能力も高める。

車両の組立てはメリーランド州ヘイガーズタウンにある新しい鉄道車両工場で行う。これにより、フィラデルフィアおよび米国北東部全体で高度なスキルを持つエンジニアリングの雇用を創出する。