ホンダのコンパクトミニバン「フリード」は新型モデル(3世代目)が発売になったばかり。あらゆる点で正常進化を遂げた新型フリードは魅力的なクルマなのだが、車中泊の世界では先代モデル(2世代目)がまだまだ人気なようだ。「東京キャンピングカーショー2024」で人だかりができていた人気モデルを見てきた。

  • ホンダ「フリード」(2世代目)の車中泊仕様

    ホンダ「フリード」先代モデルの車中泊仕様が丁度よさそう!

人気の理由は?

東京キャンピングカーショー2024で多くの注目を集めていたのは、「ロッキー2」(ROCKY2、神奈川県)が出展していた「フリード+MV」という車中泊キャンピングカーだ。ベース車両は先代(2世代目)フリードの5人乗り仕様「フリード+」。展示車両は4WDのハイブリッド車で、価格は398万円となっていた。

車内はフリード+の広さ・高さをいかし、対面で座ってくつろげる空間を実現している。パネルを展開すれば簡単にベッドモードへの転換が可能。ベッドサイズは全長1,800mm、全幅1,270mmで、「大人2人がゆったり眠れる」スペースを確保しているという。

  • ホンダ「フリード」(2世代目)の車中泊仕様
  • ホンダ「フリード」(2世代目)の車中泊仕様
  • ホンダ「フリード」(2世代目)の車中泊仕様
  • 「フリード+MV」の車内。車中泊キットとサイドテーブルを装備している。コンパクトミニバンのジャンルで、車内に対面で座れるスペースを作り出せるのは「フリード」くらいだと担当者は話していた

このクルマの周囲では大勢の来場者が足を止め、担当者に盛んに質問をしていた。来場者の感想に耳を傾けてみると、「あ、安い!」「顔がカッコいい、迫力がある」「軽キャンパーより、こっちの方がいいかもね」といった声が聞かれた。ロッキー2の担当者によると、「ホンダセンシング」が標準で付いてくる安全性についてもユーザーからの評価が高いとのことだった。

  • ホンダ「フリード」(2世代目)の車中泊仕様

    顔については、バンパーを塗装して迫力を出しているとのこと

  • ホンダ「フリード」(2世代目)の車中泊仕様
  • ホンダ「フリード」(2世代目)の車中泊仕様
  • オリジナル塗装、アルミホイール、オールテレインタイヤ、サイドオーニングを装着した「フリード+MV」。車高をリフトアップし、タイヤもインチアップして高さを出している

新型フリードの車中泊仕様も製作決定!

ロッキー2では新型フリードでも車中泊キャンピングカーを作成するそうだ。今はベース車両の納車を待っている状態。新型フリードでも、車内に対面でくつろげるスペースを作り出すのは可能とのことだった。

  • ホンダ新型「フリード」のクロスター

    新型「フリード」のクロスター(写真)も車中泊仕様が似合いそうだ

ただ、どうしても2代目フリードの車中泊仕様が欲しいという人は、まだまだいそうな気がする。ロッキー2では対応してくれるのだろうか。その点について担当者に聞いてみると、こちらが中古車市場でフリード+を調達すれば(つまり、ベース車両を持ち込む形であれば)、架装に対応してくれるとのことだった。