現在放送中のテレビ朝日系ドラマ『顔に泥を塗る』(毎週土曜23:30~) は、自尊心の低い主人公・柚原美紅(高橋ひかる※たかははしごだか)が、運命的に出会った高倉イヴ(木村慧人/FANTASTICS)に施してもらったメイクの力で一歩踏み出し、モラハラ男へと変ぼうした彼氏・結城悠久=通称・ハル(西垣匠)に立ち向かって自分を取り戻していく「人生逆転ラブストーリー」。27日放送の第3話からは、高野洸演じる謎多きエリート弁護士・鬼武柊真が登場する。
今回は、メインキャストを演じる4人の座談会を実施。それぞれの役どころや今作の魅力はもちろん、現場で目撃したお互いの裏話や、主人公・美紅の変化で“豹変”する彼氏・ハルにちなみ、自分が豹変する瞬間についても話を聞いた。
現場での目撃情報を告白
――まずは、今作で演じる役どころについて教えてください。
高橋:美紅は自己肯定感があまり高くなくて、自発的に行動するのが苦手な女性。でも木村さん演じるイヴくんに出会って、メイクの力を借りながら自分らしく歩んでいこうと決心して、少しずつ変わっていくという役どころです。
木村:イヴは美容とメイクが大好きな大学生で。その日の気分によってメイクやファッションを変えていて、男装だけじゃなく女装も楽しんでいます。
西垣:ハルくんこと悠久は、美紅と付き合っているエリート弁護士。イヴくんと出会って変わってしまった美紅を引き留めようと、モラハラ彼氏に変ぼうしてしまうというキャラクターです。
高野:僕が演じる柊真は、エリート若手弁護士なのですが、コミュ力が高くてすごく明るいキャラクター。ここにいる3人となぜ関わっていくことになるのか、最初は謎が多い人物となっています。
――個性豊かなキャラクターを演じる皆さんですが、撮影現場で、こんな姿を目撃したという裏話があれば教えてください。
西垣:高橋さんは、現場に着いた瞬間から「高橋ひかるです!」ってキラキラしているんです。どれだけ朝が早くても、眠そうにしている姿は一回も見たことがなくて。僕なんて朝は寝癖がついてるし、声も出てない状態で現場に入るので、さすが座長だなと感じますね。
木村:そして、場を和ませるのが上手でリラックスしたいときに、両手を大きく上げて体を左右に揺らしていた姿がすごくかわいらしくて。スタッフたちと皆でやってみたんですけど、楽しみながらちゃんとストレッチもできて気持ちよかったです。
――続いて、木村さんの目撃情報を。
高野:ロック画面の話、していい?
木村:はい(笑)。
高野:さっき、ちらっと見えたんですけど、ロック画面が蛇でした。
木村:ロケで山口県の白蛇神社に行ったときに撮ったものです。ロック画面にすると運気が上がると聞いて、ずっと設定しています。実際にこの作品への出演が決まったので、運気は上がっていると思います。
高橋:イヴくんとして女装にも挑戦していますが、どんな衣装でも着こなしちゃうんです。でもその裏では、ネイルのチップで爪がちょっと圧迫されていたり、シルエットをキレイに見せようとずっと腰を反り続けていたりするので、撮影後に「いたたた」と言っていることもあって。ドラマを見てくださる方には、「イヴくん頑張ってるんだな」と現場で努力している姿を想像しながら、いろんな姿の木村さんを楽しんでいただけたら。
――美しい女装姿の裏側には、努力があるんですね。
西垣:でも、絵は下手です! さっき、2人でお絵描きしていたんですけど、もう……すごかったです(笑)。しまうまを描いてって言われていたのに、恐竜になってました。
木村:恐竜のつもりではないのですが途中でしましまが横になっていることに気付きました。
高橋:今日、横のラインが入った服だから引っ張られたのかな?(笑)
――では、西垣さんの目撃情報をお願いします。
高橋:ゲームにハマっているみたいなんですけど、飽き性なところもあって。「やばい、もうやめられない」と言いながら熱中している日もあれば、「もう飽きた」とクールな日もあって。いろんなものに興味を持っているところは、お話を聞いていても楽しいです。
高野:インドアなところや、初対面だと人見知りだというところが自分と似ているなと思っていたのですが、メイクさんとはすごくおしゃべりしていました。
西垣:いつもメイクの時間でエンジンをかけているんですよね。あの時間が無言だと1日中、暗くなってしまうので、メイクをしながら楽しくお話しして「よっしゃ、今日も一日頑張ろう」とテンションを上げています。
木村:頭がいいと聞いていたのですが、サッカーが苦手だから、ボールを蹴るまでの歩数を計算していて、それが狂うと蹴れないと聞いたときは、本当に頭がいいんだとビックリしました。
西垣:頭がいいわけじゃなくて、頭で考えてしまうというか。ダンスも、数字で教えてほしいんです。「この角度」って感覚で言われても、本当に理解ができないから。
木村:「このポーズは45度で」とか?
西垣:そう! 45度とか90度とか数字で言われたほうが、理解しやすい。
木村:こういうところが、頭、いいんですよ。
――最後に高野さんのエピソードを。
高橋:高野さんは面白い! 独特の間があって、ご自身ではまともなことを言っているおつもりでも……。
一同:爆笑
西垣:“お”つけても柔らかくなってない(笑)。
高橋:天然なところが垣間見えるのがすごくチャーミングで、つい笑っちゃいます(笑)。
豹変する瞬間を発表
――次の質問です。モラハラ彼氏に変ぼうしてしまうハルにちなんで、皆さんが豹変してしまう瞬間を教えてください。
高橋:寝起きのときは、人が変わったように元気が出ないですね。さっき西垣さんが「現場ではいつも“高橋ひかる”だ」と言ってくれたんですけど、実はその前に段階を踏んでいて。朝一番最初にマネージャーさんと会って、頑張って「おはようございます!」と言うんですけど、すぐオフになっちゃう。エンジンがかかるまで時間が必要なんです。
木村:僕は空腹のときは豹変しちゃいます。集中力がもたなくて。
高橋:この間、撮影が押していて、ごはんの時間が後にズレちゃった日がありましたが……。
木村:ギリギリの状態でした(笑)。
西垣:僕は、ゲームをしているときは、ほかのことが見えなくなっちゃうくらい集中していて、まばたきをするのも忘れちゃいます。……豹変する方向が暗いですかね?
高橋:全然! 集中しちゃいますよね。
高野:僕は、不条理なことが起きたらイライラしますね。たとえばレジを待っているとき、列の矢印が書いてあるのに、順番を守ってくれない人がいたりとか。
一同:あー!
高橋:そういうとき、どうなっちゃうんですか?
高野:(機嫌の悪そうな顔をする)
高橋:よかった、意外とマイルドだった(笑)。
――では最後に、この作品の魅力に感じるところを教えてください。
高橋:どのキャラクターの目線で見るかによって、見え方が変わるところです。このキャラクターの立場に立つとこの人を応援したくなるけど、別のキャラクターの視点から見るとこの人にイライラする、そんな感情になれる作品なので、いろんな角度から楽しんでいただきたいです。私も、学生時代だったら、美紅にもどかしく感じるところがあったと思うのですが、大人になった今向き合うと、愛おしく感じるというか。美紅は、素直に生きることを肯定してくれる人と出会って変わっていきます。なかなかそういう人って周りにいないと思うので、この作品を通して、自分自身を肯定して生きていきたいと思っていただけたらうれしいです。
木村:一人ひとりのキャラクターの性格や、過去の経験が全く違うので、どの人物にも共感できるポイントがあると思います。見てくださった方の価値観が変わって、人生を変えていけるような、そして悩みを持っている方の背中を押せる作品になれたらと願っています。
西垣:モラハラ彼氏になってしまうハルくんですら、知ると、一概に責めることができないと思わせるような過去があって。登場人物皆が優しい部分を持っているのに、人には違う一面を見せたり、変わってしまったりして、その人間らしさは、見ていて面白いと思います。自分が変わろうとするときって、何かしらのリスクが必ずあると思うので、そこで踏みとどまってしまっている方に、この作品を見ていただきたいです。
高野:クセのあるキャラクターが絡み合うストーリーはとても見応えがありますし、このキャストでお届けするからこその味が出ていると思います。人とのつながりの大切さや、新しいものを見つけることの楽しさ、素晴らしさが伝わればうれしいです。
柚原美紅(高橋ひかる)は結城悠久=ハル(西垣匠)に、高倉イヴ(木村慧人)との友情を続けたい、そしてメイクを好きな私も受け入れて欲しいと、初めて自分の意思を伝える。だが、ハルはそんな美紅を受け入れるどころか、「彼氏の言うことを聞けない彼女とは同じ家にいたくない」と美紅を家から閉め出す。ハルの豹変ぶりにショックで呆然とする美紅が、行くあてもないまま夜の街をさまよっていると、ギャラリーカフェ店長・望月一美(田中道子)と偶然出会い、美紅を案じた店長はカフェに連れ帰る。店長から連絡を受けたイヴは心配して慌ててやって来るが、美紅がハルに思いを伝えるべきではなかったと自分を責めていることに苛立ってしまって……。店長宅に泊めてもらった翌日、仕事を終えた美紅は、このままハルと終わらせたくないが、どうするべきか悩んでいたところ、ハルからメッセージが届く。その内容に衝撃を受ける美紅は、イヴに連絡して、あるお願いをする。そして、ついに美紅がモラハラ彼氏・ハルに反撃を開始。さらに、謎の男・鬼武柊真(高野洸)も動き出して!?