ダイキン工業は、各国のエアコンと空気に関わる意識・文化について調べる「ダイキン 世界の空気感調査」結果を7月25日に発表した。同調査は2024年5月10日〜6月6日の期間、各都市自宅にエアコンを保有している20代~60代の100人を対象にインターネットを用いて行われた。
1年で最も気温が高い1カ月の間に、自宅のエアコンで最も頻繁に設定する温度について調査し、各都市の「平均設定温度」を算出した。
その結果、平均設定温度が最も高いのは26.2℃の東京、最も低いのは21.9℃のラゴス(ナイジェリア)で、その差は4.3℃となった。ラゴスに次いで平均設定温度が低いのは、サンパウロ(ブラジル)の22.2℃、ニューヨーク(アメリカ)の22.4℃。
一方、アジア圏の東京、バンコク(タイ)、上海(中国)の平均設定温度はその他の都市と比べると高めの結果となった(東京:26.2℃、バンコク:25.1℃、上海:25.0℃)。
また、エアコン使用時の電気代が気になる人の割合を調査したところ、東京では90%以上の人がエアコンを使用する際に電気代を気にしており、12都市の中で最も多いことがわかった。さらに、「節電・省エネのために、自宅でエアコンを使用するときに実施している工夫」として、「設定温度を高め(冷房時)もしくは低め(暖房時)にする」人の割合も、12都市の中で東京が最も高く、71%となった。
1年で最も気温が高い月に終日自宅で過ごすときのエアコン(冷房)の平均使用時間を算出した。その結果、ヒューストン(アメリカ)が17.2時間で最も長く、かつ41%の人が「24時間」使用するという結果になった。
次いでリヤド(サウジアラビア)が14.9時間、ニューヨーク(アメリカ)が12.6時間の順に、長時間エアコンを使用することがわかった。そしてこの3都市に続くのが東京の12.2時間だった。
エアコンの消費電力量は「外気温」と「設定温度」の差が大きく関係することから、各都市の最も暑い月の平均最高気温と平均設定温度の差を調べた。
その差が最も大きいのはリヤド(サウジアラビア)の20.6℃(平均最高気温44.0℃、平均設定温度23.4℃)、次いでニューデリー(インド)の16.8℃(平均最高気温40.0℃、平均設定温度23.2℃)、ラゴス(ナイジェリア)の12.1℃(平均最高気温34.0℃、平均設定温度21.9℃)だった。
東京では5.8℃(平均最高気温32.0℃、平均設定温度26.2℃)、最も差が小さいパリ(フランス)では2.3℃(平均最高気温26.0℃、平均設定温度23.7℃)だった。