2021年、舞台は恵比寿から鎌倉へ。
鎌倉は江ノ電由比ヶ浜駅から徒歩約3分。由比ヶ浜大通りへと続く通りを一本入った路地に「Subrideo Restaurare(スブリデオ レストラーレ)はひっそりと佇んでいます。
2012年に恵比寿で開業後、たくさんの方に愛されてきたレストラン。鎌倉は長谷に移転後も、多くの方に親しまれている、かつ知る人ぞ知る完全予約制のチーズ料理専門店です。
今回、ママ友からのおすすめにより、家族で念願の訪問です!
一軒家のような佇まいなのですが、よく見ると入口はミルク缶がお出迎えしてくれています。
看板にもウシ、ヤギ、ヒツジのマークが描かれているのですぐに分かるはず。
今回、子連れでの訪問でもあるため、念のため個室(最大6名OK)を予約していました。
窓から日がよく入り明るく、テラスの植物たちを眺めることができて気持ちの良いお席です。
"チーズを楽しむ季節のアソートと選べるメインディッシュのコース"
今回、結婚記念日祝いも兼ねての訪問ということで、ランチコース(税込8,800円)を事前予約。アミューズからデザートまで楽しめて、メインは肉か魚から選べるコース料理を堪能しました!※Subrideo Restaurareは完全予約制で、予約時にコースを選びます。
まずはアミューズ「北海道産 熟成メークインのヴィシソワーズとラルーパ ポモドーリ」をご紹介。
暑い時期にぴったりの冷製スープは嬉しい!トロっと滑らかな舌触りとじゃがいもの甘み、旨みが絶妙です。
アクセントにはトマトを煮詰めたソースがかかっているのですが、専門家曰く「素晴らしいうま味を備えたトマト」と言わしめた物凄く貴重なトマトが使われているようです!
※幼児の娘には、特別に甘いトウモロコシの冷製スープをいただきました。本来は大人のコース料理をシェアする形で予約しています。
こちらのアミューズは、ピアーヴェ・メッツァーノというイタリア産のチーズを添えていただきます。
大きな円盤状のチーズを、専用器具(チーズグレーター)で薄く削る演出も嬉しいポイント!
ヴィシソワーズはそのままでも充分に美味しいのですが、先ほど削っていただいたチーズをディップしていただくと、味変が楽しめます。
あっさりとしているのに、コクもあるバランスの良いチーズだなと思いました!
続いて「完全栄養食ハーブサラダ」。その名の通り、さまざまなハーブ(茨城県「まほろば農場」)が使われています。チーズでは補えない栄養が補完できるような栄養配分となっていて、爽やかな香りが鼻を抜ける、おしゃれなサラダです。
自家製のフォカッチャは、ホカホカの状態で提供してもらいました。これがまたモチモチで香ばしく、幼児の娘も気に入っていました!
このサラダと共にいただくソースは、静岡県「山羊のしっぽ農園」の「素のまんま」というチーズが使われています。放牧され、静岡の野山の草を食べて、健康的に育った山羊のチーズです。
ハーブ自体にもドレッシングが和えてあり、そこにこのチーズも絡めていただくと、なんとも言えないコクと酸味のマリアージュが美味でした!
こちらは、前菜アソート4種。
地中海料理の「エスカベッシュ」や伝統的なフランス料理「パテ・ド・カンパーニュ」、懐石料理の一つとして日本で親しまれる「すり流し」など、異国籍でユニークな面々が並びます。
ふじさわ生豚と自家製ドライ無花果(イチジク)に、イタリア産のブラッティーナを合わせた一品がこちら。
大好きなモッツァレラチーズと生ハムは間違いのない組み合わせですが、そこに甘い無花果とアクセントにバルサミコ酢がプラスされることで、更に美味しさが倍増します。
生ハムで無花果とモッツアレラチーズ、その中に包まれたトロトロクリームを挟み頬張ると、思わず笑顔がこぼれてしまいます。
「小鮎のエスカベッシュ」はとてもユニークな仕上がりです。海苔のようにトッピングされているのはアオサ海苔のチュイル(薄いクッキー)で、パリパリとそのままでも。
下部には、繊細に削られたスイス産のグリュイエールというチーズと小鮎。一口でパクっといただくのがおすすめです!
京都の「寿酢」まろやかで酸味に角が無く、チーズがさらに柔らかい味に仕上げてくれています。さっぱりといただける、こちらも夏にぴったりの前菜でした。
「昌」の山椒味噌漬け、焼き茄子のすり流し、ビーツ、えごまの葉の前菜です。鮮やかなビーツのピンク色が、目にも楽しめる一品。
山椒味噌で漬けられた、栃木県「大田原チーズステーション」の「昌」というチーズ。すり流しと共にいただくことができます。チーズの風味に、山椒味噌の和の香りがふわっと感じられて新感覚!
前菜の最後は「焼きパテ・ド・カンパーニュ」。こちらは前菜の中で筆者の一番のお気に入り!
自家製マスタードとオレンジのコンフィチュール、ホロホロと口の中で崩れるパテと最高によく合います。こちらもぜひ一口でパクっと食べて欲しい逸品。
こちらは、「雲丹カペ」こと「雲丹とゴーダの冷製カッペリーニ」!まず、好奇心と食欲をそそられるこの見た目に心が高まります。
オランダのゴーダチーズとふわっふわのクリームソースでカッペリーニはもはや見えませんが、中にしっかりと最適な状態で食されるのを待っています。
混ぜて食べるのがおすすめと説明いただいたので、スプーンを入れると本当にふわっと軽い。口に入れると一瞬で溶けて、カッペリーニの程よい歯ごたえと、長期熟成されたゴーダ&雲丹の濃厚な旨みの余韻が楽しめます。
Subrideo Restaurareで人気の夏の風物詩ということで、食べたい方はInstagramをよくチェックしてみてくださいね。
筆者はメインに魚をチョイス。スズキのポワレに、ラタトゥイユが添えられています。
ラタトゥイユは、まるでディズニー映画「レミーのおいしいレストラン」のそれを再現しているかのよう!彩り豊かで美しく、量もたっぷりで嬉しい。
蒸し焼きにされたスズキは、身はふわっと柔らかく、皮はパリッとそのコントラストが美味。
北海道産フルティカトマトのアンチョビレモンソースと共に、さっぱりいただきました!
因みに、夫はメインに肉をチョイスしました。黒毛和牛ランプ肉のグリルに、パプリカとバルデオンのリゾット、ペドロヒメネスソースと共にいただきます。
お肉は言わずもがな、柔らかく赤ワインソースとよく合うそう。スペインのブルーチーズ「ケソ・デ・バルデオン」で風味付けしたというリゾットは、想像よりも甘やかで上品な味わいでした!
夏のスペインをイメージされたとうこちらのメイン。お友達やご夫婦とそれぞれ別のメインを頼んでシェアするのもおすすめです。
お祝いに最適なSubrideo Restaurare
結婚記念日のお祝いで訪れた今回の訪問。素敵なアニバーサリープレートをご用意いただきました!
4種のこだわりデザートで、〆となります。
因みに、ドリンクはエスプレッソ、アメリカン(冷・温)、カプチーノ、紅茶の4種から選べました。
筆者は、カプチーノをチョイス。ラテアートのサービスがまた乙です!
まずは、ハチミツと白胡椒のクレームダンジュから。ハニカム構造のトッピングが可愛い!
ロウソクを吹き消した後、パリパリとクレームダンジュをディップしていただきました。こちらは娘のお気に入りに。お子さんは好きだと思います!
こちらはチーズケーキとヨーグルトディルアイス。チーズケーキは口に入れるととろけるタイプで、ハスカップのソースとベストマッチでした!
また、驚いたのはヨーグルトアイスとディルの相性の良さ。ディルってこんな使い方ができるんだなぁと唸ってしまいます。
最後は「スティルトンチョコムースとキャラメルアイス」。チョコレートムースは、イギリスの有名なブルーチーズ「スティルトン」で風味を付けされています。
下層にはポートワインのソース、トッピングにはすりおろしたアマゾンカカオが振りかけてあります。
チョコレートムースがとっても濃厚で、キャラメルアイスは甘さ控えめです。全体的にオトナな仕上がり!ぜひスプーンで奥まで掘って、全てを一緒に食べてみてください。
ポートワインのソースの上品さ、アーモンドとカカオのクランブルのザクザクとした食感も楽しめて、口に運ぶと完璧な締めくくりとなるはずです!
Subrideo Restaurareで最高の思い出を
時期により、コース内容は変更されることがありますが、どれもスペシャルでデリシャスな体験ができるSubrideo Restaurare。スタッフの方もとっても良くしていただき、サーブのタイミングやお料理の説明も素晴らしく、終始心地よく過ごすことができました。
また、特筆したいのが食器の美しさ。美味しいお料理がさらにワンランクアップするような、センス光るチョイスにも注目です。
誕生日や結婚記念日、デートや接待にも最適な隠れ家レストランSubrideo Restaurareで、ぜひとっておきの思い出を作ってみてくださいね。
店舗情報
【Subrideo Restaurare(スブリデオ レストラーレ)】
■住所:〒248-0016 神奈川県鎌倉市長谷2丁目3-30■電話番号:0467-40-3259■営業時間:ランチ(2部制)11:30~ 又は 12:30~ / ディナー 18:00~(おまかせコースのみ)※それぞれの時間から一斉スタートになります。■定休日:毎週月曜日、火曜日※駐車場:無し※営業日など変更になる場合がありますので、ご注意ください。